芸能

宮沢りえ「中村勘三郎オマージュ舞台」演技でにじみ出るある思い

20170216h

 現在はV6・森田剛(37)とのロマンスが騒がれる、恋多き女優・宮沢りえ(43)が主演舞台で、全てを脱ぎ捨て、艷やかなかぶき踊りを披露している。まるで、ありし日のあの方にささげているようである。

 今年1月18日から東京芸術劇場で始まった舞台「足跡姫~時代錯誤冬幽霊~」(NODA・MAP)には、当日券を求める客が連日あとを絶たない。

 実際に舞台を目の当たりにして納得! 宮沢のあられもない姿が飛び込んでくるではないか。

 舞台は、江戸時代。女歌舞伎の踊り子・出雲阿国を宮沢が演じる。端的に言えば、現代のストリッパーのような役だ。

 幕が開き、開始早々ギラギラしたラメ加工のピンク色の着物を脱ぐと、黒のシースルー長襦袢姿になった。その下には、キャミソールタイプの肌色の全身タイツを着てはいるのだが、観客の視覚には「全裸」としか映らない。一部では宮沢が左肩甲骨上に小さな折り鶴のタトゥを彫っているのは知られているが、それも隠さず長襦袢から肩をはだけさせて、舞い続けるのだ。

 そのあとに踊るシーンでも、所作は緩やかで上品だが、柔らかそうな“熟オッパイ”を激揺れさせて誘惑。時折、強調される谷間は乳首スレスレまでのぞき、キャミソール部分からあふれてしまわぬか、心配になるほどだった。

 さて、宮沢のサービスが集客に貢献しているのはもちろんだが、彼女が奮闘する前提として、作品のコンセプトが実に興味深い。作・演出を担った野田秀樹氏は、親交の深かった中村勘三郎(享年57)の死から「肉体を使う芸術、残ることのない形態の芸術」を思い続け、なんと「勘三郎へのオマージュ」として、この作品を世に送り出したのだ。

 歌舞伎界のプレイボーイと名高かった十八代目中村勘三郎は、惜しまれつつ4年前に他界している。

「宮沢さんや野田さん目当ての観客もいますが、歌舞伎や勘三郎さんファンも多く来場しています。ストーリーに勘三郎さんやそれを演じる人は出てきませんが、観る人が観れば、随所に勘三郎さんへの愛が詰まっていると、わかります。そもそも主演が宮沢さんなのも際どいですしね」(演劇ライター)

 芸能ジャーナリストの佐々木博之氏が語る。

「宮沢さんは、憎しみや悲しみ、全てを乗り越え、吹っ切れたのではないでしょうか。喜怒哀楽をたくさん経験したからこそ、表現が豊かになって、今回の勘三郎さんを思う芝居でも、それが生かされているわけですからね。すばらしい女優に成長したと思います」

 周知のとおり、勘三郎と宮沢はかつて恋仲が騒がれた。当時を知るスポーツ紙の芸能デスクが振り返る。

「92年に当時の貴花田(44)と婚約を発表した宮沢は、その2カ月後に破局。激ヤセして、精神的にも不安定な時期に、勘三郎(当時は五代目勘九郎)が支えになったと言われています。そのことが公になったのは、94年の不倫自殺未遂騒動。別れ話がもつれ、宮沢が手首を切ったと報じられ、2人の関係が取りざたされました。ただ、当時、勘三郎さんは激怒しながら会見を開くほど、本人同士は否定していましたけどね」

 宮沢は、今回の舞台出演が決まり、こうコメントしている。

「どこかで観ていてくれている勘三郎さんと、その瞬間にしか生まれない濃密な何かを全身で感じたい」

 観客も宮沢の全身で、濃密な演技に“何か”を感じている。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ
2
大谷翔平「3度目のメジャーMVP」でもかなわない「凱旋帰国」の高すぎるハードルと「出禁」問題
3
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ
4
東京ドームで観客半分の「プレミア12」にサッカーファンが「シラケる」挑発バトル
5
マイルCS大的中の馬券師が断言!ジャパンカップ「勝つのはドウデュース以外の日本馬」「買える外国馬は1頭だけ」