お宝業界では「発掘モノ」と呼ばれるグッズも、マニア垂涎。アイドル評論家の村山義典氏は、
「アイドル歌手やグラドルが本格女優化する以前の水着仕事は当然、お宝プレミア化します。長澤まさみ(29)や綾瀬はるか(31)なども写真集やDVDで、今では見られないようなサービスカットを残しています」
これにあたる話題作の主が、夜の報道番組「ユアタイム」(フジテレビ系)でキャスターを務める市川紗椰(30)だ。15年に発売した「月刊紗耶」(新潮社)では、華奢な肢体ながら、大胆な水着姿を披露している。
「彼女が『紗耶』の名前でモデル活動していた時の写真集です。当時は少し露出度の高い作品を出したぐらいにしか認識されず、それほど売れませんでした。ところが昨年4月にキャスターになってからは反響が大きくなり、実は今日も店頭で売れたばかりです。まさかその翌年に夜ニュースのキャスターになって、毎日見られるようになるとは誰も想像できなかったはずです」(鎌田氏)
98年の「月刊永作博美」から始まった「月刊〇〇」シリーズは1冊まるごと1人の女優を取り上げ、しかも他で見られないような過激な中身が人気を呼び、大ヒットした。芸能評論家の織田祐二氏が熱く語る。
「雑誌スタイルのため発売時間が短く、気づいた時には入手困難になっていることが多かった。井川遥(40)も01年のこのシリーズで人気を確立しましたね。初期は600~700円程度と価格は抑えめながら、フツーの写真集とは違ったエロい表情やエロいポージングを堪能できると定評があった。池脇千鶴(35)、満島ひかり(31)などのものも人気ですが、真木よう子(34)は『ヤフオク』でいまだに1万円近くで取り引きされているようです」
これら現役バリバリの女優陣に劣らない高値をつけているのが、80年代アイドルだという。その筆頭が、昨年8月にデビュー当時の水着姿などを収めた30年ぶりの写真集「再会の夏」(マガジンハウス)を発売した巨乳アイドル、河合奈保子(53)だ。
「歌手のイメージが強い彼女ですが、意外に写真集を20冊ほど量産している。当時、こういうグッズがあるのを知らなかった人は多いようです。昨年の写真集発売が呼び水となり、当時は買えなかったファンがまとめ買いするケースもあります。NHK朝ドラ『あまちゃん』の大ヒットで、小泉今日子(51)や薬師丸ひろ子(52)など80年代アイドル全体がプレミアム化する傾向にある。そのため、1冊しか写真集を出していないようなマイナーなアイドルまで、在庫の問い合わせがきています」(峯岸氏)
他にも中森明菜(51)、菊池桃子(48)、早見優(50)、松本伊代(51)など、昭和アイドルの人気は高く、前出・鎌田氏も言う。
「レコードはCDとして再発することもあるが、こうした写真集はなかなか復刻できない。松田聖子(54)のコスプレ写真集『おしゃれアルバム』(実業之日本社)は定価450円でしたが、今では50倍の値段となっています」
80年代は今も燦然と輝いているのだ。