甲子園の生んだ大スターとして、活躍ゼロでも毎年話題になる投手といえば北海道日本ハムの斎藤佑樹だ。
今年でプロ7年目。同期で共に甲子園を沸かせた田中将大(ヤンキース)には、稼ぎも実績も大きく引き離され、同僚では後輩の大谷翔平にも矢のようなスピードで交わされてしまった。過去6年で通算14勝、しかもこの4年間ではたったの3勝では、トレードもしくは戦力外通告をされていないのが不思議なくらいだ。
「自信もなくなっているのでしょうが、とにかく球速が落ちましたし、制球力も高校や大学時代のほうが良かったぐらい。つまり、当時以下の力で勝負しようとしても通用するわけがない。心機一転、背番号を学生時代と同じ『1』に変更し、今年は新たにツーシームを実戦に使うようですが、はたして‥‥」(スポーツ紙記者)
その斎藤は2月21日、楽天との練習試合で2イニングに登板。1人目のウィーラーにいきなりデッドボールを与えると、その後はチームの失策もあったが4連続タイムリーを打たれる大炎上。2イニング目も先頭にツーベースを打たれると、続く外国人アマダーにもののみごとに特大のホームランを浴びた。
「使うならゼロからスタートできる先発タイプ。しかし、今日の試合でそれはおそらく五分五分以下になったでしょう。楽天のバッターが面白いようにタイミングが合っていた。決め球がないので接戦での中継ぎでは余計に使いづらいですし、このままでは敗戦処理か、もしくは2軍行きが妥当だと思いますね」(前出・スポーツ紙記者)
ファンの声も辛らつで、「『復活』って実績のある人に使う言葉」「もう辞め時だね」と散々だ。中には、斎藤がクビにならないためのアイデアを書き込むネット民もいる。
「甲子園を沸かせたようにオリジナルのハンカチをマウンドで使えばとりあえずは話題になる。投球結果はともかく、グッズ収入で戦力になるしかないというわけです」(週刊誌記者)
本人は股関節を柔らかくして大学1年時のフォームに戻そうとしているとスポーツ番組で語っていたが、過去の栄光にすがって未来は開けるのだろうか。
(佐々木たける)