ドロドロした愛憎劇を描いたドラマ「奪い愛、冬」(テレビ朝日系)が3月3日に最終回を迎えた。本作では「違わないのよおお!」と絶叫する水野美紀らの鬼気迫る演技が大きな話題に。主演の倉科も、艶っぽさを封印してきた従来の路線から転換し、女の欲望を前面に押し出した演技で評判を高めている。
ところがその熱演が災いし、次の出演作に悪影響を及ぼしかねないというのだ。倉科は3月18日公開の映画「3月のライオン」に川本あかり役で出演。主人公の桐山零(神木隆之介)に何かと気を掛ける役どころだが、同作について映画ライターが声をひそめる。
「あかりは美人で料理上手、性格は穏やかで面倒見がよく、しかも豊かな胸がチャームポイントという非の打ち所がない女性です。昨年9月に倉科の起用が発表されたときにはベストチョイスと評価されていましたが、そこから半年経った今、倉科にはすっかり『奪い愛、冬』のイメージが付いてしまいました。それがあかりを演じるうえでの障害になりそうなのです」
原作マンガのファンには「あかりさんに甘えたい!」という声が多く、以前の倉科ならあの胸に埋もれたいというファンの欲望を投射できたはずだ。しかし今の倉科からは「あの胸に惚れると後がヤバい!」というデンジャラスな香りさえ漂ってくる始末。さらには倉科の背後から「違わないよおお!」と絶叫する女性が現れるのではとヒヤヒヤしかねない有様だ。
倉科にとっては当たり役となった「奪い愛、冬」だが、そのイメージを「3月のライオン」で払拭できるのか。同映画には新たな見どころがひとつ、加わったのかもしれない。
(金田麻有)