環境保護を訴える「ナチュラリスト」として知られる作家のC.W.ニコル氏(76)の愛娘であるニコル・亜莉紗被告(31)が、逮捕されたのは2月7日のこと。事件発覚から1カ月がたった今、新たな“疑惑”が浮上した。
「亜莉紗さんは大阪の西成にマンションを借りて1人暮らしをしていました。彼女は自立心が強く、経済面で父親に頼りたくなかったんでしょうね。一時は夜の仕事をしていました。それでも長野の実家に頻繁に通って、お父さんの体調を気遣っていたのに、クスリなんて‥‥」
大阪に住む知人男性A氏は驚きを隠せない表情でこう明かした。彼の紹介で、亜莉紗被告の“接客サービス”を受けたという男性に接触。当時の評判を聞くと、
「3年ほど前に、亜莉紗さんはホテヘル『M』に在籍していましたよ。“R”という源氏名で、店側は『ハーフ美女』として売り出していました。でも、本人はハーフということにコンプレックスを抱いているようでした。ただ、スタイル抜群で性格も明るかったので、指名も多かったそうです」
だが、ある時期を境に、彼女の様子に変化が表れたという。
「見るからに痩せていきました。指名が取れなくなって、別の風俗店にも掛け持ちで籍を置いたようですが、『クスリがバレて1日でクビになった』と話していました」(前出・客の男性)
前出のA氏によれば、2年ほど前から風俗店を転々とし、昨年の夏には“激安”をうたう人妻ホテヘル「O」にいたという。
これまで2000人以上の風俗嬢を取材した作家の中山美里氏が言う。
「風俗の仕事に偏見はありませんが、やはり羽振りのいい格好をして出歩いていると、金目当ての変な男が寄ってくる。そうしたヒモ男にシャブの味を覚えさせられて転落していった女の子を何人も見てきました。覚醒剤のために働き、働くために覚醒剤を打つ。そんな悪循環に陥ると、なかなか抜け出せないんです」
はたして「シャブ転落」の闇真相とは──この「風俗疑惑」を受けて亜莉紗被告に面会した関係者B氏の証言をもとに、獄中告白の模様をお届けしたい。
3月上旬、警察署内の面会室に現れた亜莉紗被告は、上下グレーのスウェット姿。髪は後ろに束ね、コケた頬からは疲弊の色が見えたが、アクリル板越しに問いかけると、時折笑みを浮かべながら答えたという。
近年の仕事について、実際に働いていたとされる大阪の店舗名をあげると、
「はい、はい‥‥、働いていました」
と当時を懐かしむように、「風俗勤務」を認めたという。さらに、
「‥‥でも、なかなか稼げませんでした」
と振り返る亜莉紗被告。気になるのは、メディアで報じられた「妊娠情報」だ。
──現在は妊娠何カ月?
「6カ月です」
──男の子? 女の子?
「男の子です。しっかりと病院で定期的に検査を受けさせていただいて‥‥」
──おなかの子の父親は?
「東京にはいません。でも、この件(裁判)が終わったら結婚したいです」
──社会復帰してから望むことは?
「お父さんもお母さんも大きな病気をして、特にお母さんは進行性のガンを患っているので、私がキチンと看病してあげたい。実家の長野に戻って、両親に孫の顔を見せてあげたい」
勾留中の身にもかかわらず、気持ちはしっかり前を向いているようだったと前出・B氏は振り返る。おなかの子のためにも、一刻も早い更生を願ってやまない。