ドナルド・トランプ大統領が、メジャーリーグの始球式をキャンセルしたと米メディアが伝えている。ワシントンを本拠地とするナショナルズの開幕戦がアメリカ時間の4月3日に行われる予定で、トランプ大統領に始球式を依頼していたが、3月28日にホワイトハウスから断りの一報があったという。開幕戦で大統領が始球式を行うのは100年以上続く伝統行事であり、断るというのは異例の出来事だ。
「トランプ大統領側はキャンセルの理由を『スケジュールの調整がつかない』としていますが、始球式まで1週間を切ったこのタイミングで調整がつかないと断ってくるのは不思議な気がします。そのため、何か別な理由があるのではないかとアメリカでは噂されているようです」(通信社国際部記者)
その理由のひとつに挙げられているのが「暗殺」だ。トランプ大統領はアメリカ国外のみならず、国内にも多くの敵を作っている。軍需産業やCIAまでもがトランプの命を狙っているとの報道まで飛び出すほどなのだ。
「9.11同時多発テロ以降、スポーツイベントが行われる際は厳重な警備がしかれています。手荷物検査はもちろん、スタジアムのあちこちに狙撃手が配備され不測の事態に備えています。ですが、それも万全ではありません。完璧な警備などないことをトランプ大統領は知っているのでしょう。欠席してしまうのが1番安全で確実な方法だと判断したのだと思います」(テロ事情に詳しい国際ジャーナリスト)
ちなみに漫画「ゴルゴ13」には、大統領指名大会直前のスタジアムで大統領候補参謀が狙撃されるという物語がある。第125話「神に贈られしモノ」という作品だ。ゴルゴ13ことデューク東郷は一発だけ発射できるおもちゃの銃を使い、逮捕されるのを承知の上で狙撃。警察に逮捕されるが、事前に用意しておいた様々な策略で無罪を勝ち取るという、ゴルゴ13の中では異色のストーリー。
トランプ大統領も麻生太郎財務相に薦められて読んでいたり‥‥なんてことはさすがにないだろう。