芸人としての顔だけでなく、近年は絵本作家としても活躍の幅を広げているキングコングの西野亮廣。
昨秋に刊行した「えんとつ町のプペル」が20万部超えのベストセラーになるなど、絵本の世界でも屈指の売れっ子になった西野だが、お笑い、絵本に続く新たな活動として「ネット古書店」の立ち上げを宣言した。
「誰でも古本屋を出店できるプラットフォームを作りたい」とクラウドファンディングサイトで資金を募り、一カ月足らずで700万円を超える支援が集まっている西野の「ネット古書店」プロジェクト。順風満帆のスタートを切ったかのように見えるが、古書業界からは冷ややかな意見が聞こえてくる。
「成功の可能性は限りなく低いと思いますよ」と語るのは都内で複数店舗を経営する古書店主だ。
「彼が企画しているのは『売り手自身がメモをしたりふせんを貼ったりした本を取り扱うネット古書店』なのですが、単なる思いつきレベルのアイデアだと言わざるをえません。30年以上前に実店舗で同様の取り組みをした古書店が神田にありましたが、人気作家の所蔵本が少し売れただけで他はサッパリ売れなかった。西野さんが立ち上げるサイトも、これだけのアイデアでは100%失敗するでしょうね」
キングコング西野の新プロジェクト。その成否に注目したい。