苦労知らずのままで売れると、その後に“リバウンド”が訪れることが多い芸能界。しかし、お笑いの世界では数年に一度、下積みゼロのまま売れてしまう者が出現する。
最近では、ピン芸人の厚切りジェイソン、8.6秒バズーカーなど。昔ではダウンタウンやナインティナインもそうだった。
「“炎上芸人”として、ヘンな人気が出たキングコングもそうです。大阪NSC在籍時から女性ファンが多く、『NHK上方漫才コンテスト』で最優秀賞を受賞。弱冠19歳で、在学中に受賞したのは彼らだけです」(エンタメ誌記者)
漫才日本一決定戦として有名になる前の「M-1グランプリ2001」で、芸歴わずか2年3カ月で決勝戦に進出。イケメンで、“よしもと男前ランキング”の常連だった西野亮廣と、ナイナイ・岡村隆史を彷彿とさせた梶原雄太は、挫折を経緯しないまま東京に進出した。
エリート芸人の仲間入りをはたした2人は結成からわずか2年後に、人気バラエティ「はねるのトびら」(フジテレビ系)のレギュラーメンバーに抜てき。盤石の地位を築いた。
「ここ数年の西野といえば、ツイッターで攻撃され、芸人を引退して絵本家転身すると口にするなどして、嫌われまくり(笑)。この11月には、『えんとつ町のプペル』の光る絵が1000万円で売れ、高野山に奉納されることもメディアを賑わせましたが、彼自身が絵を描いていないとして批判されています。超ハイパースピードでメジャー芸人になったその妬みが、昨今の西野バッシングにつながっているのかもしれません」(前出・エンタメ誌記者)
ただの妬みか、それとも化けの皮がはがれたのか、今後西野がどんな活躍を見せるかで、明らかになるだろう。
(北村ともこ)