かねてより4月からニューヨークに活動拠点を移すと公言していたお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二が、早くも現地に渡っているという。今回は一時的な滞在で、現地での住居を物色しているとのこと。初夏には改めて現地に移住し、芸能活動をスタートさせると見られている。そんな綾部の動きについて、アメリカ在住経験者はこのように指摘する。
「いま住居を探しているということは、米国在住に必要なビザがすでに発給された可能性が高いと思われます。ビザがなくては銀行口座が作れませんし、物件を契約することも不可能。なにより、アメリカで生活するのに不可欠な社会保障番号(SSN)が取得できません。今回は生活に必要な基盤を整えるための一時渡航ではないでしょうか」
ただ企業の現地駐在では、ビザを取得したらすぐアメリカに移住し、ホテルに仮住まいしながら家探しを始めるケースも珍しくない。それに対して綾部はなぜ一時渡航という面倒なステップを踏むのか。アメリカのエンタメ事情に詳しい芸能ライターはこんな見立てを語る。
「アメリカで芸能人として活動する場合、ビザの取得だけでは不十分。日本とは違って、芸能人も労働組合に加盟する必要があるのです。綾部もさっそく加盟申請したいところですが、そのためには住居や携帯電話、SSNといった生活基盤が必要。今回の一時渡航でそれらの基盤を整え、申請が受理されたタイミングであらためて渡米するのではないでしょうか」
アメリカでは5年前に米国テレビ・ラジオ芸能人組合と映画俳優組合が合併し、加盟者数16万人の「SAG-AFTRA」が発足。おそらく綾部もここに所属するはずだ。綾部が“組合員”とはイメージしづらいが、なにより本人が一番驚いているのかもしれない。
(金田麻有)