今度こそ取り返しのつかない発言となった。
先日、質問を浴びせる記者への「うるさい!」の激高で一躍有名になった今村雅弘復興相だが、自民党二階派のパーティーで講演中に、東日本大震災について「(発生場所が)地方で良かった」との認識を示したことで、「東京がほぼ無事だったからよかったというのか?」「もうあきれ果てて物が言えない」など、国民からバッシングを浴びまくった。
講演で今村氏は「(東日本大震災は)死者が1万5893、行方不明者2585、計1万8478人。この方が一瞬にして命を失ったわけで、社会資本の毀損(きそん)もいろんな勘定の仕方があるが、25兆円という数字もある」と被害の甚大さに言及。これだけなら良かったのだが、続けて「これはまだ東北であっちのほうだったから良かった。これがもっと首都圏に近かったりすると、莫大なですね、甚大な被害があったと思う」といった趣旨の発言が飛び出したというのだ。
その後、さすがにヤバイと感じたのか、今村氏は「わかりました。そういうことならぜひ、取り消させていただく。大変な被害だったということは、十分言ったつもりだ」と撤回したものの、4月26日に辞職が決まった。
しかし、ネット民がざわついたのは、講演会でのネクタイの柄だった。
「人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のネクタイを着用していたことが、ファンの間で話題を呼んでいます。このネクタイは、過去に『エヴァ』の版権を持っていたアニメ制作会社の『ガイナックス』が2009年に発売したもの。同作に登場するキャラクターが全面に大きくプリントされており、遠目にもアニメグッズだとわかるデザインになっている。これまでも予算委員会などでたびたび着用していましたが、今回はメディアの扱いも大きく注目度も抜群です。ガイナックスは15年4月、被災地の復興を支援するために福島県三春町に子会社の『福島ガイナックス』を設立している縁で、今村氏はプレゼントされていたようです。公式通販サイトでは8424円で売られていましたが、反響がありすぎて品切れ状態だとか」(社会部記者)
ネクタイにプリントされた「アスカ」から、「あんたバカァ?」の声が聞こえてきそうだ。