今年9月、妻子持ちの弁護士・倉持麟太郎氏とのW不貞関係が報じられ、民進党を離党した山尾志桜里衆院議員の「炎上」が止まらない。
10月の衆院選で再選を果たしたものの、11月7日に神奈川新聞のインタビューに答え、倉持弁護士を政策顧問に就任させると発表。
“公私にラインを引く”考えを強調した上で「むき出しの好奇心になど屈しない」とマスコミ報道に対する反発を表明した。そんな山尾氏の「公私のライン」論に対し、地元の後援会長(当時)が「タイミングとしては“ノー”だ」と苦言を呈しただけでなく、テレビのコメンテーター陣の反応も批判一色。
11月13日の「ひるおび!」(TBS系)では、八代英輝弁護士が「政治家はプライベートを含め、全人格、投票のための情報は知る権利の対象になる」と指摘し「(公私にラインを引くの)だったら政治家は辞められたほうがいい」と進言。他のメディアでも山尾氏を擁護する意見はほとんどなく、再選直後、みずからあえてイバラの道を選んだ形の山尾氏。背景に何があったのか。
「一連の騒動は漫画家・小林よしのり氏が引き起こしたものだといって言いでしょう」と語るのは出版関係者だ。小林氏といえば「ゴーマニズム宣言」で社会問題に警鐘を鳴らし、政界にも強い影響力を持つ人気漫画家だが、
「以前から小林氏は、山尾氏の資質を評価していて、10月の選挙では彼女の選挙応援演説も引き受けていました。倉持弁護士とも親しく、山尾・倉持両氏の間を取り持ち、アドバイスを送る“黒幕”的な存在なんです」(前出・出版関係者)
さらにこの関係者は「山尾氏の『公私のライン』論は、もともと小林氏の考えなんですよ」と指摘し、「倉持氏の政策顧問就任も小林氏からの“指令”があった」という。「信頼する小林氏を信じて行動した結果ですから、この現状は山尾氏も納得済みでしょう」と続ける同関係者だが「それでも山尾氏が『そこまで言わないで…』と戸惑っているかもしれない言動も、小林氏にみられるんです」と前置きしてこう話す。
「わざわざ山尾・倉持両氏の不貞関係が事実であると匂わせるような発言をするんです。小林氏は11月14日発売の『FLASH』の連載漫画『よしりん辻説法』の中でも『不貞』について『当事者の家族だけの問題で、他人が口出しして裁くなんて、野蛮人のしわざだ』と、小林氏の見解として語る場面が出てきますが、これが山尾氏の“不貞ありき”で語っているように読めてしまうんです。まあ、2人との“信頼関係ありき”なのかもしれませんが…」
山尾氏の不貞疑惑を最初に報じた週刊文春をはじめ、「山尾バッシング」を行うマスコミへの全面対決姿勢を表明している小林氏。今後も“黒幕”の「手腕」と「動向」を注視したい。
(白川健一)