古くはアイドルユニット「パンジー」のセンターを務め、00年頃からはいわゆる「昼ドラ」の常連として活躍し、川上麻衣子と並ぶ“昼ドラ女王”として君臨していた女優の北原佐和子が、現在は介護福祉士としても活動していることが反響を呼んでいる。5月25日放送の「ハートネットTV」(NHK Eテレ)に出演した北原を見た視聴者からは「女優と介護福祉士の両立なんてすごすぎる」といった称賛の声と「女優として劣化がひどすぎる」といった批判の声にさらされているのだ。
「“花の82年組”と呼ばれる小泉今日子や中森明菜、早見優や松本伊代らと同期デビューした北原の口から『人気にかげりが見え始めると、みんな背を向けていった』『心のバランスを崩しそうになったこともあった』など、当時の心情が素直な言葉で語られるシーンもあり、実に重い内容でした。43歳でホームヘルパー2級の資格を取得し、30軒近い施設に自ら電話をかけて、やっとパート勤務できる施設を見つけた話からは、北原の“本気”が伝わってきました。確かに芸能界に生きる女優としては、若々しく美しいというイメージではなくなり、年相応に今後は役柄が限られていくのかもしれません。しかし、介護の現場で働く北原からはアイドル当時よりもあふれ出るきらめきを感じました」(テレビ誌ライター)
充実した日々を送っていると笑顔を見せた北原。その笑顔には、多くの女優とはひと味違った美しさがあるように感じられるのだ。