現在放送中の「貴族探偵」が視聴率2桁を割り込み、今や“オワコン”扱いのフジテレビ月9ドラマ。しかし、かつては「月曜の夜はOLたちが一斉に帰路を急ぐ」とまで言われたこともあった。そんな輝いていた時代には、驚くような秘話が残されている。
初めて視聴率30パーセント超えを記録した「東京ラブストーリー」(1991年)は、奔放な女性を演じた鈴木保奈美と、彼女に翻弄される織田裕二のコンビで知られる。だが、当初はヒロイン・赤名リカには安田成美を想定していた。大胆なセリフを嫌ったのか、安田はオファーを固辞。代わって起用されたのが鈴木で、それに合わせて永尾完治役も緒形直人から織田裕二に交代した。
「僕は死にましぇ~ん、あなたが好きだから」の名セリフを残した「101回目のプロポーズ」(1991年)からは撮影時の秘話を紹介しよう。この名セリフは武田鉄矢が道路に飛び出し、トラックにひかれそうになる衝撃的なシーンでのもの。涙なしにも観られない感動場面だが、なんと撮影時にも見物客から涙する声が聞こえたという。それを見た武田は番組の成功を確信したとか。
「1996年放送の『ピュア』は、和久井映見が軽度の知的障害を持ちながらオブジェ制作では天才的な才能を発揮する主人公の優香を演じました。実はこの優香、モデルはジミー大西なんです。なんでも栗原美和子プロデューサーが、芸人だった彼を見て発案したとか。ジミーちゃんは後に本当に芸術家になります。ドラマはそれを暗示していたと評判になりました」(テレビ誌ライター)
多くの名作を世に送り出してきた月9。このほかにも驚くような秘話がいくつも生まれている。
6月5日発売の「アサ芸シークレットVol.46」では、そんな秘話に加えて、ヒロインたちの名セリフを紹介。読めばきっと胸を熱くしてテレビの前にかじりついていたあの頃がよみがえるはずだ。