昨年7月に発生した福岡県での「金塊強奪事件」が思わぬ波紋を呼んでいる。今年5月に入り、犯行グループが相次いで逮捕。その主要メンバーが愛知を拠点とするギャング集団だったのだ。しかも、その中心人物の一人から、華麗な芸能界人脈も浮上。ズブズブな両者の関係の実態に迫る。
「逮捕された主犯格の野口和樹容疑者の兄弟は、“パーティピーポー”と呼ばれる遊び人グループのリーダー的存在。連日連夜、クラブなどでパーティという名の酒宴を繰り広げ、その裏では、ギャング集団のトップとして、自動車窃盗団を率いるなどして金を稼いでいた。今回逮捕された金塊強奪団に手を染めるキッカケも、表と裏の人脈が結び付いたものとして、当局は逮捕グループの交遊関係を慎重に洗っていますよ」
と語るのは、捜査関係者。
昨年7月、福岡県福岡市内の路上で、白昼堂々7億6000万円の金塊が盗まれる事件が発生した。あれから10カ月が経過した5月22日以降、事件の容疑者として、野口直樹、和樹の容疑者兄弟を中心とする実に10人にも上る容疑者が芋ヅル式に逮捕されたのだ。
「犯行グループは実行犯と換金役に大別されますが、注目されたのは、換金役の小松崎太郎容疑者。彼のフェイスブックには、ジャニーズのNEWSの手越祐也との親しげな写真がアップされていたほか、別の芸能人と一緒に写っている写真が多数掲載されていた。その中には、元横綱のAや、お笑いコンビFのM、人気トリオのOらとの写真もあり、芸能人との交流をうかがわせています」(取材に当たっているジャーナリスト)
その後、手越本人がライブ中に「面識もつきあいもない」と交流疑惑を否定しているが、その余波は今もくすぶり続けるばかり。
「オネエタレントとしてブレイクしたGENKINGも、主犯格の野口和樹容疑者との友人関係が取りざたされたほか、共犯の白根敬大容疑者の結婚式にも野口容疑者とともに駆けつけたと写真付きで報じられており、今後の芸能活動に支障を来すのは必至です」(芸能記者)
こうした芸能界とギャンググループとのズブズブの関係は、実は氷山の一角にすぎない。プロダクション関係者が明かす。
「ギャングたちが芸能人との交流をアピールすることで、周囲にパーティへの集客を促すことができるばかりか、パーティ参加者やフェイスブックでつながる知人に自身の存在感を誇示することができる。今の時代、ギャングが勢力を拡大するために芸能人は欠かせないんです。芸能人にとっても“営業”で破格のギャラを出すギャングは、立派な金主でもあるんですよ」
つまり双方にメリットがあるというのである。