6月23日の東京都議選告示を前に、小池百合子都知事に大逆風が吹き荒れている。豊洲移転を巡る先送りの決断もさることながら、鳴り物入りで代表に就任した「都民ファーストの会」もここにきて、惨敗の予測も出る始末なのだ。
「都民ファーストの会」の関係者が言う。
「都議選はこれまでの圧勝ムードから、逆風を感じるにようになりつつある。本来、7月2日の都議選で『豊洲移転』は最大の争点になるはずでした。それが自民党のアピールで『決められない知事』という印象操作が都民の間にジワジワと広まっていて、完全に守りの選挙になっています」
16年7月の就任以来、小池都知事は築地市場の移転問題を俎上にあげて、その安全性に疑問を呈し、有権者からの高い支持を得た。あれから、300日余りが経ったにもかかわらず、市場の移転問題は結論が出ずじまい。6月23日の告示を前に、各党が「豊洲」「築地」といった政策を主張するなか、小池都知事が代表を務める「都民ファーストの会」だけがいまだに“保留”のままだ。
「昨夏に豊洲移転の延期を表明してから小池都知事の“迷走”は続いている。築地か豊洲の二者択一と発言していたのに、最近では『第3の道』として築地を『食のテーマパーク』にする再整備の案も浮上。一部メディアの予測では、『都議選で30議席を割る可能性』を指摘する声もあるというから、豊洲問題の先送りはボディブローのように徐々に小池人気に影を落としそうです」(政治部記者)
果たして、小池都知事に起死回生の策はあるのか。6月20日発売の「週刊アサヒ芸能」(6月29日号)では、「小池百合子の10の弱点」を指摘。読めば、都知事選の裏側が見えてくるはずだ。