「支持率の低下も相まって、正攻法の改革ではV字回復を見込めないと考えたようです。そこで原点に返り、就任当初から掲げていた憲法改正を堂々と打ち出すことにした。改憲派だけで、憲法改正発議に必要な衆参3分の2の議席を確保している絶好の条件を有していることもある。時期としては最速で18年度予算案が可決した直後の来年4月。もしくは来年9月に、2期の任期満了に伴う自民党総裁選で再任し、衆院解散して総選挙で国民の信を問い直してからです。どちらのプランが選ばれたとしても、今年秋に自民党が新憲法草案を出すのが濃厚と見られていることもあり、来年の憲法改正発議は確実視されています」(全国紙政治部デスク)
これに先駆けて行われるのが内閣改造だ。早ければ7月後半ともささやかれているが、覚悟がうかがい知れる布陣となりそうだ。
「まず手を入れるのは問題児。答弁の稚拙さから『あいつにしゃべらせるな!』と安倍総理を激怒させた金田勝年法務相(67)や、加計学園疑惑で窮地に追いやられている松野博一文部科学相(54)、山本幸三内閣府特命担当相(68)の3人は更迭される見込みです。稲田朋美防衛相(58)は総理が寵愛していることもあり、幹事長代行など重責のない役職に異動すると見られている。一方で、安倍内閣における『BIG4』と言われる菅義偉官房長官(68)、二階俊博幹事長(78)、高村正彦副総裁(75)、麻生太郎財務相(76)の4人は留任が決まっています。不祥事を起こしてきたのは内閣改造して入閣させた議員ばかり。第3次安倍内閣の中枢たる人物は盤石です」(政治ジャーナリスト)
入閣がささやかれ続けている小泉進次郎氏(36)は、自身が提唱する「こども保険」制度が、政権のテーマである「教育無償化」に合致している。
「そのため厚生労働相の役職ならば快諾すると見られています。本人も流れを読んでか、最近は政権批判を避けている。知名度もピカイチの進次郎氏の入閣で、多少は支持率の回復も見込めますが、一方で安倍総理は悩んでいる。起用することで『あとがないと左翼勢力に捉えられるのが嫌だ』とも漏らしており、憲法改正のために万全を期す構えです」(前出・政治ジャーナリスト)
まるで命を燃やし尽くすかのごとく、悲願の実現に邁進する安倍総理。「極秘診察室」に通う頻度はますます増えそうだ。