98年に三田は、当時、高校生だった次男が違法薬物で逮捕されると、その後も同容疑で2回逮捕された。
「過保護に育てたことが原因として、批判を集めました。3回目に逮捕された時の公判で、次男は生活費として毎月20万円ほどもらっていたことを証言。20代後半になっても親離れできていないことが明らかになったのです」(ベテラン芸能記者)
黒木に関しても、「週刊文春」(12年8月30日号)で、「青学中等部『セレブ子女』いじめ主犯格は大物女優の娘」という見出しの記事が掲載されると、ネット上では黒木の娘ではないかと指摘される騒ぎがあった。
「過保護──」というタイトルのドラマで、三田と黒木が共演するのは偶然なのか、はたまた意図的なのか、芸能評論家の佐々木博之氏はこう語る。
「皮肉のようなキャスティングです。2人には不本意かもしれませんが、視聴者からそういう目で見られてもしかたない。もしくは過去の“過保護”ぶりが話題になることを読んで、日テレ側が起用したこともありうるでしょうね」
周囲が騒がしく“黒歴史”まで刺激しては、新たなバトルの火種を生むことまで危惧される。
そんな2人に板挟みになっている主演・高畑の様子について、先のドラマ関係者はこう話す。
「座長ということもあって、かわいがられています。特に黒木さんとは共演シーンが多く、撮影の合間にインスタグラムに投稿する動画を一緒に撮ったりしているんです」
それでも人知れず、気苦労は絶えないようだ。ドラマの初回が始まる前に、深夜に放送された番宣番組ではこんなシーンも見られている。
「高畑さんと竹内さんが黒木さんの存在を絶賛していて、相当気を遣っている様子がかいま見えましたね。撮影現場でも竹内さんと共演する時は、プレッシャーから解き放たれたようにリラックスした表情を見せていて、時々、ひそひそ話をしたりして楽しそうですから」(日テレ関係者)
一方、民放初主演ドラマということもあり、ドラマ前にはテレビや雑誌の取材が殺到していると思いきや、意外にも限られた媒体にしか出演していなかった。その理由についてスポーツ紙芸能担当記者が語る。
「実は高畑の事務所側が宣伝媒体を選んでいたんです。テレビ誌はもとより、週刊誌、スポーツ誌も番宣取材はNGでした。取材ができたのは一部のファッション誌だけで、ドラマの放送日は朝から番宣のため、ほぼ1日、日テレがある汐留にいたにもかかわらず、『時間が取れない』という理由で取材を受けなかった。交際中の若手俳優・坂口健太郎(26)とのことを突っ込まれるのが嫌だったのかもしれません」
前出とは別の日テレ関係者も内情をこう明かす。
「実は主演の高畑さんよりも黒木さんや三田さん、父親役の時任三郎さん(59)のほうがギャラが高いんです。この3人ともみずから雑誌などの取材でドラマを宣伝するタイプではないし、こちらからお願いするのも難しくて‥‥。もう少し事前に宣伝ができていれば、初回の数字はもっと伸びたかもしれないんですけどね」
朝ドラ後の高畑は、舞台や映画だけではなく、17年上半期のCM起用社数10本と引っ張りだこの状況が続き、もうクタクタのようである。
「『お休みが取れたら海外に服を買いに行きたい』と周囲にこぼすこともありました。そんな折にマネージャーから海外に連れてってあげると言われて喜んでいたら、日テレの旅番組『アナザースカイ』の収録だったそうです(笑)」(前出・ベテラン芸能記者)
ドラマでは、加穂子が自分の眠っていた本当の力に気づいて、家族の問題を次々と解決していくという。「ばばママ」大女優のバトルに、高畑が“妙案”を見つけて仲直りさせる日は来るのか──。