エンタテインメントビジネス誌「コンフィデンス」主催の第8回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」の各賞が7月21日に発表された。同賞は、国内の人気ドラマを対象に、ドラマに関する有識者やドラマ・テレビ担当記者からなる20人の審査員の投票によって決まる賞で、今季は、主演男優賞に小栗旬、主演女優賞に多部未華子など、錚々たるメンバーが獲得したが、中でも注目を集めたのが、「母になる」(日本テレビ系)で、助演女優賞に輝いた小池栄子である。
「母になる」は主演した沢尻エリカが、初の母親役に挑戦したことでも話題になった作品。幼い息子を誘拐された過去を持つ女性が、9年の歳月を経て13歳になった息子と再会。その空白の9年間をどうやって埋めていくかを描いた、いわば“母性”をテーマにした大作だ。本作で小池は、誘拐された息子を助けて7年間自分の子供として育てた門倉麻子役として出演。ドラマでも大切な役どころを演じている。この結果について、業界通はこう語る。
「小池は演技力の評価がとても高い女優。過去にも02年のゴールデン・アロー賞を皮切りに数々の賞を獲得しています。作品にも恵まれ、彼女が出演するドラマは高視聴率を叩き出している。年間に1、2本の舞台にも出演していますし、演出家たちの間でも“確実にヒットを打てる女優”として高い評価を得ています」(テレビ誌記者)
演技力もさることながら、小池にオファーが絶えないのは、実は、個人事務所ゆえ他の女優に比べギャラが“格安”であることが挙げられる。
「小池の夫であり格闘家の板田亘は、事業に失敗して多額の借金を抱えています。そのため生活費はほとんど小池の収入でまかなっています。個人事務所の小池が大手プロダクションに対抗するためには、ギャラを下げるしかない。現在小池のギャラは一本あたり60万~80万。小池クラスの女優にしては破格の安さです」(前出・テレビ誌記者)
愛する夫の借金返済のためにいわば“薄利多売”で奮闘する小池の献身ぶりにはアッパレと言うほかない。その結果、女優として輝かしいキャリアを積めるのであれば、それはそれで良しとしなければいけないか…。