昨春、テレビ朝日系でスタートした「橋下×羽鳥の番組」が今年9月いっぱいで終了する。
前大阪市長の橋下徹氏とフリーアナの羽鳥慎一がタッグを組んだ同番組。ゲストを招いてのスタジオでの議論に加え、昨年のアメリカ大統領選挙を橋下氏が現地レポートするなど、政治家として手腕を振るった橋下氏の強みを活かした内容で注目を集めていたが、1年半での打ち切りとなった。同番組終了の裏にはどのような事情があるのだろうか。関係者に直撃すると──。
「局の事情としては制作費の問題が第一に挙げられますね」と語るのはテレビスタッフだ。
「『橋下×羽鳥』はテレ朝の内部でも評判が良く、いずれ局を代表する『TVタックル』のような名物番組になるのではとも言われていました。今回、終わることになったのは『継続判断のタイムリミットまでにスポンサーを見つけられなかった』のが理由。スケールダウンして番組を続ける道も橋下さんに相談して模索したようなのですが、こちらも頓挫しました」
また「橋下氏にも打ち切りについての思惑があったのではないか」と指摘する前出のスタッフは、その「思惑」をこう明かす。
「今後、より数字が取れて、より豪華で、よりギャラのいい他局のゴールデンでの出番を増やそうという考えがあるのではと噂されてますね。『橋下×羽鳥』で“値引き”を受け入れるとタレントとしての価値が減ってしまうという現実的な判断なのではないでしょうか」
政界引退後、人気タレントの仲間入りを果たした橋下徹氏。秋以降の動向に注目したい。
(白川健一)