四十路を過ぎてなお、B92・W58・H85のボディを誇る江口ナオ(42)。その迫力は、スクリーンの中でさらに発揮される。
──服を着ていても目のやり場に困る悩ましいばかりのGカップ! 女優デビューからどのくらい?
江口 20年ちょっとくらいですかね。イロっぽい映画も時代劇もVシネも、いろいろやりました。
──女優として注目を浴びたのが95年公開の「マークスの山」(松竹)。週刊アサヒ芸能でもおなじみの井筒和幸監督がヤクザを演じ、そのオンナという役どころ。
江口 当時は井筒監督がどういう人かも知らなくて、自分がお芝居をすることに必死でした。
──井筒監督扮するヤクザが殺され、警察に参考人として連行される場面が評判となった。
江口 私、シャブ中という設定で、刑事2人を相手に全裸で大暴れするんですよ。クスリでおかしくなっているからGカップを振り乱して、パンティを刑事にはかされるという(笑)。
──ここではっきりとヘアが映し出される。日本映画として初めて、鮮明なヘアヌードが公開された歴史的な瞬間です。
江口 ええっ、そうだったんですか? じゃあ、私が日本映画でのヘアヌード第1号なんですね。映画館へ観に行って「あっ、私、頑張ってる」と、自分でも思いましたが(笑)。
──同じく大作としては、史実に基づいた「スパイ・ゾルゲ」(03年、東宝)も印象深い。名匠・篠田正浩監督の引退作として公開されました。
江口 私は「外国人相手の日本人娼婦」という役でした。オーディションにはすごい数が集まったんですけど、私はほとんど質問もされず決まっていました。たぶん、顔が昭和っぽかったからだと思います(笑)。ここで私、珍しい経験をしたんです。裸になって仁王立ちのまま髪を結ってもらっている間に「前張り」を貼られて。自分でやったことはありますが、人に貼られるのは初めてでした。
──数々の出演作で思い入れが強いのは?
江口 私が主演した「ストリッパー」(12年、アルゴ・ピクチャーズ)ですね。女手一つで娘(周防ゆきこ)を育て、いつしか娘も自分と同じストリッパーになると言いだす話です。
──もちろん、脱ぎの場面も満載で?
江口 カラミこそないんですけど、ストリッパー役ですから舞台の上で脱いでいます。私も「脱いで、見せる」というのを仕事にしていて、共感する部分が多かった。体重も5キロくらい落として、いかにセクシーなラインを見せられるかを研究しました。
──具体的には?
江口 本物のショーも見学させていただいて、背中から腰にかけてのラインが大事であるとか、目線をどこに向ければイロっぽいか参考になりました。やっぱり、男の人が見て何とも感じてもらえなかったら寂しいですから。
──まだまだ「脱ぐ」ことも現役でいけそうですね。
江口 もちろんです。「アサ芸」さんのグラビアとか呼んでいただければ。
──さっそく準備に!