日本時間の8月14日朝に最終日を迎えた全米プロゴルフ選手権で、一時はトップを走りながらも5位に終わった松山英樹。優勝を狙える位置にいただけに失意も大きく、ラウンド終了後には悔し涙を見せた。
世界のメジャータイトルに肉薄し、日本中の注目を集めている松山だが、今後を危惧する声も聞こえてくる。
「実力的には文句なしなのですが、彼の性格を考えた場合、これから本当に大変だろうと思います」と語るのはスポーツマネジメント会社の関係者だ。
「もともと、彼はものすごい人見知り。マスコミ対応がとにかく苦手で可能な限り取材も断っていたんです。それでメディアと良好な関係を築けず『無愛想』や『態度が悪い』といった悪評を雑誌に書かれることも多々ありましたね」
そんな松山は「黙々と練習を重ねて、実力を示すことで批判的なメディアを黙らせてきました」とこの関係者は語るが「昨今の大活躍で、ゴルフに関心のない層の注目を集めていることで“かろうじて保っていたバランス”が崩れるのでは」とも指摘する。
「今後、トーク番組はじめテレビのバラエティ番組でオファーが激増することは間違いなく、スポンサーの関係でどうしても断れないものも何割かあるでしょう。そうなると番組で無理やり愛想を良くするストレスでゴルフの調子が狂いかねない。彼が日本のテレビに潰されないことを切に祈ります」(前出・関係者)
25歳にして世界の頂点に近づいた松山。いっそ無愛想を貫くことができればいいのだが。
(白川健一)