お蔵入りの理由はなんだったのか? ズバリ「やりすぎてしまった」と言わざるを得ない。ベッドシーンやオカルトチックな演出で一発レッドカードを食らった、禁断ドラマの封印を解いていく。
まずは、田中美奈子(49)主演の昼ドラ「幸せの時間」(12年・フジ系)。既婚女性向けの妖艶なロマンスが番組枠の定番とはいえ、やはり度を超えていた。
芸能評論家の織田祐二氏も驚愕する。
「番組開始1分で、田中の夫と部下OLの不貞行為からスタート。AVにも負けてないスピード合体に仰天しました。他にも親のセックスを息子が目撃したり、神楽坂恵(35)の爆乳不倫濡れ場など、“玄関開けたら2秒でセックス”という内容でしたが、視聴率は異例の10%近くまで跳ね上がりました」
しかし、出るクイは打たれるのが当然の流れ。局には「性表現が過激すぎる」と苦情が殺到した。
「当初、夫に対抗して田中の不倫でも、カーセックスやオーラルプレイなどギリギリのセックスシーンを放送する予定でしたが、これ以上の炎上を避けるため、お蔵入りとなりました」(前出・織田氏)
限度を超えた昼下がりの情事のためか、このドラマ枠は昨年3月に消えた。
放送前から「NHKが大胆なセックス描写に挑戦」と話題になったのが、ジェームス三木脚本・瀬戸朝香(40)主演の「真夜中は別の顔」(02年)。
「瀬戸の役柄は元女優で、ホテル王の愛人になって別の男に復讐を果たす、というストーリー。ベッドでの瀬戸は氷を口に含んで男の下半身を愛撫するなど意欲的な濡れ場を演じていたが、担当者による事前試写であまりに過激すぎるということで放送ではNGとなった」(NHK関係者)
一方、ホラーすぎてお蔵入りとなったのが、伝説的ジェットコースタードラマ「もう誰も愛さない」(91年・フジ系)。
問題となったのは、山口智子が牛乳で濡れたストッキングを吉田栄作に舐めさせるシーン、ではなく、伊藤かずえ(50)が殺害される場面。悪徳弁護士の伊藤はバラバラ死体にされ、ゴミ捨て場に捨てられてしまう。伊藤の生首がゴミ袋からゴロリと転がる迫真の演技は、DVDでは削除されている。
ちなみに本誌の取材で伊藤本人は、
「あの演技で女優として一皮剥けたと思った。あんなに頑張ったのに、ちょっと残念です」
とのお蔵入りを惜しむコメントを残している。
ブレイク前の満島ひかり(31)が主演した映画が「愛のむきだし」(09年・ファントム・フィルム)。劇場公開時は4時間近い長尺で、満島がレズ濡れ場や自慰シーンを体当たりで披露。さらに、編集段階で削除された1時間以上のシーンを追加、再構成したものが、今年2月からJ:COMで連続ドラマとしてネット配信された。
「新たに編集されたドラマ版ではまるごとカットされた洞口依子、AV女優の紅音ほたるの出演シーンがよみがえっています。これまで宮崎ますみ、水野美紀、清野菜名など女優を次々脱がせている鬼才・園子温監督なだけに、まだある未発表シーンに満島のヌードが残されているかも‥‥」(芸能デスク)
前出・織田氏もしきりに悔しがる。
「常盤貴子(45)が風俗嬢役でヌードを披露した『悪魔のKISS』(93年・フジ系)は、再放送でその場面をカット、現在まったく放送されなくなりました。版権が事務所に買い取られ、完全なお蔵入り作品と言われています」
トップ女優の黒歴史は永遠に解かれないのか‥‥。