一方、たとえ同期や年下といえども利用価値や実力を認める者には率先してすり寄ったようだ。オール巨人(59)は「同期兄弟」だが、若い頃のトラウマからか、彼に対しては相当の気遣いを見せていたという。
「巨人の腕っぷしの強さは吉本では有名だからね。18年ほど前に『なんば花月』で共演した時、紳助が舞台裏の風呂場に入ったら巨人が先につかっていた。紳助も体を洗ってから湯船につかったんだけど、巨人はすかさず両手で紳助を抱えて湯船から出し、首筋あたりを指さし『ここを洗ってないやんけ!』と一喝。その迫力に相当ビビッたみたいです。巨人のスパルタ教育に悩んでいる後輩たちには、『巨人はヤバいから黙って従っておけ』と弱気なアドバイスを送っていたといいます」(放送作家)
07年の「M‐1グランプリ」でサンドウィッチマンが敗者復活から勝ち上がって優勝したことから、巨人が審査基準を公然と批判した際も、大会実行委員長である紳助は甘んじて受け入れたものだ。
ところで、お笑い界以外にも、紳助には頭が上がらない「大親分」がいる。会見でも名前を出していた和田アキ子である。
「昨年4月に行われた、2人がイメージキャラクターを務める『リーブ21』のイベントでも、愛想笑いを浮かべながら『アッコさんは歌がうまいんだから、カバーをやったら売れますよ』などと露骨にヨイショしまくりでした」
こう話すスポーツ紙芸能記者が解説する。
「紳助さんがアッコさんを立てているのは、『こうしたらいい』といった小言を言ってくれる数少ない存在だからです。目をかけてくれる人は文句も言ってくれるとの思いがあるようです」
音楽業界同様に、他ジャンルにもかかわらず、紳助が心酔していたのが、報道・政治討論番組「サンデープロジェクト」(テレビ朝日系)で共演したジャーナリストの田原総一朗氏(77)である。
「当初、お門違いの政治番組への出演に尻込みしていた紳助に、出るよう説き伏せたのが田原さん。紳助が政治や時事問題に関心を抱き政界転身に色気を持つようになったのも、田原さんの影響で、いまだに感謝し、交流を持っている。紳助さんが引退を発表した時、田原さんがツイッターで擁護したのも、その表れでしょう」(芸能レポーター)
大物たちを味方につけ、力を増大させる。今回の一件とかぶる紳助の体質は、こうして確立されていったようだ。
意外なところではタレント・石田純一(57)にも畏敬の念を抱いていたという。
石田といえば、例の「不倫は文化」発言で猛バッシングされ、いわば業界を「除名」寸前になりながらも、復活した経緯を持つ。
「紳助が最も苦手とするマスコミ対応を高く評価していたようで、『普通はあそこまで叩かれたら復活するのは無理。そこから盛り返し、マスコミともいい関係を築いているのは並大抵のことじゃない』とやたらと絶賛していました」(前出・ディレクター)
皮肉なもので、紳助親分の復権は難しそうである。
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