8月下旬に日本テレビ系で放送された「24時間テレビ 愛は地球を救う」は、同番組史上歴代2位タイの高視聴率を記録した。
局を上げての冠番組の成功に、さぞや同局も盛り上がりを見せているかと思いきや、実状はだいぶ異なるようだ。同局の情報番組スタッフはこうコボす。
「確かに視聴率は及第点と言ってもよい数字ですが、思ったほどスポンサー企業のウケがよくないんですよ」
「24時間テレビ」といえば、日本を代表するチャリティー番組として知られているが、その一方で近年では出演者の高額ギャラが一部報道で取り沙汰されたり、「障がい者を利用してカネ儲けしている」など厳しい批判も浴びている。
「番組スタート当初は『チャリティー番組』というコンセプトもスポンサーウケが良かったのですが、一連のギャラ報道により、風向きが変わってきまして…。近年では一部のアンチがウチの局だけでなく、番組のスポンサー企業にまで抗議の電話を掛けているようなんです」(前出・情報番組スタッフ)
「チャリティー」番組をうたいながら、どこかビジネス的な話題が年々目立ってきた感のある「24時間テレビ」。はたして来年以降も視聴者の支持を得続けることができるだろうか。
(しおさわ かつつね)