タレントの中川翔子の愛猫が、9月半ばに急死。10月10日に都内で盛大なお別れ会が開かれたのは記憶に新しいが、有名人でペットロスになるケースはたびたびあるという。常に人の目にさらされ、個性がぶつかり合うような人間関係も複雑な芸能界だけに、ペットを溺愛する芸能人は少なくないが、SMAP解散騒動では、裏切り者のイメージがつきまとい、主演映画「無限の住人」も大コケ、今が正念場の木村拓哉にも、かつて工藤静香とデキ婚する以前に飼っていたペットがいた。ラブラドール・レトリバーだ。当時を知るテレビ局の現場スタッフは言う。
「木村がそれまででもらった中で一番困ったプレゼントがこのラブラドール・レトリバーだと言われています。1996年に放映された主演ドラマ『協奏曲』(TBS系)のスタッフから贈られた犬だったんですが、ドラマの撮影中に誕生日を迎えた木村のもとに、ある日突然トコトコと現れたのが黒のラブラドールの子犬。彼はドラマの撮影用だと思ったそうですが、プレゼントだと聞かされて仰天。困惑しました。多忙でほとんど家にいないため、育てられる自信がなかったからです。しかし、幼いころは獣医になりたかった大の動物好き。『自分の生活空間に犬がいるのが夢』と、受け入れたんです」
子犬には、ボニータと名づけた。スペイン語で「かわいい」、「キレイ」などの意味がある。しかし、ボニータとのラブラブ生活は、4年も持たずに終了した。工藤との間に第1子が宿り、一緒に暮らすことになって、ボニータを両親が住む実家に預けたからだ。
「ご両親はかつて、世田谷区でイタリア料理店『ラ・ボニータ』を経営していました。愛犬から取った店名です。当時はSMAPファンが押し寄せ、雑貨も取りそろえており、大繁盛していましたが、諸般の事情ですでに閉店しています。両親はすでに別居していて、それぞれの道を歩んでいるという噂です。キムタクは工藤と結婚する際に母親が結婚に反対だったことで、両親とは疎遠になっていたといい、ボニータを引きとったという話、ボニータが今どこでどうしているかも聞きません。ちなみに、ボニータの犬種であるラブラドール・レトリバーの平均寿命は10年から15年と言われています」(前出の現場スタッフ)
キムタクには工藤や子供たちがおり、もしボニータと一緒に暮らせていなかったとしても、ペットロスにはならないのかもしれないが…。
(北村ともこ)