芸能

歌姫たちの「壮絶事件」61年(3)<暴漢の標的>桜田淳子を統一教会に傾倒させた「ナイフ脅迫」

 人気者はいつの時代でも熱烈なファンに囲まれるものだが、一方で嫉妬や妬み、時には異常なストーカー行為にも悩まされるのだ。

 今では耳を疑うような塩酸事件は、60年前の57年1月13日に起きた。当時、19歳だった歌謡界の女王・美空ひばり(享年52)は、東京・浅草の国際劇場で、ファンの少女(当時19歳)から塩酸をかけられた。衣装の襟の部分がほぼ焦げてしまうほどだった。

 翌日の全国紙によれば、顔の左半分、首、胸の両乳の間、背中の左半分にヤケドを負い、近くの病院で手当てを受けて、全治3週間と診断されている。少女は動機について、「ひばりちゃんに比べて、自分は女中勤めの身で、初めはうらやましかったけど、そのうち憎らしくなった」と自供した。

 未成年者による凶行といえば、松田聖子(55)を襲ったのも当時19歳の少年だった。スポーツ紙芸能デスクが振り返る。

「83年、沖縄コンサートで『渚のバルコニー』を熱唱中、少年が舞台に駆け上がり、スチール製の工具のようなもので殴りかかった。軽傷で済んだこともあってか、ワイドショーでその生々しい様子が頻繁に流れ、話題になりましたね」

 先の二人は恐怖体験を乗り越えてステージに上がり続けたが、“花の中3トリオ”の一人、桜田淳子(59)は違った。75年、同居する姉が暴漢に襲われたのを契機に、世界基督教統一神霊協会(統一教会)に傾倒したため、合同結婚式に参加して事実上の芸能界引退へと追い込まれていく。当時の社会部記者が話す。

「桜田が16歳の時、7歳年上のお姉さんがマンションに帰宅したところ、エレベーター内で白いマスクの男にナイフを突きつけられて屋上に連れていかれたんです。ナイフを構え、イタズラをしかけられたが、『ここから飛び降りて死ぬわよ』の叫び声に男はたじろいで逃げ出し、逮捕された」

 被害を受けた当事者のお姉さんこそ気丈だったが、桜田はショックを受けた。この一件以降、住所が知れ渡ると、今でいうストーカーが急増し、桜田は恐怖心に悩まされたという。

 桜田は92年6月、統一教会の合同結婚式に参加することを会見で発表し、事件から3年後、姉に誘われて19歳で入信していたことを明かした。

「当時、統一教会が発行する新聞の中でも、お姉さんから『みんながチヤホヤしても、あなたの永遠の命に責任を持ってくれる人は、芸能界にいないのよ』という旨の話をされていたことをつづっていた。同時に姉への全幅の信頼、不倫の蔓延や女性の貞操観念が薄れる現実を憂いていました」(前出・芸能デスク)

 桜田と中学時代に同級生だった山口百恵(58)もまた、引退後に“レイプ未遂襲撃”の恐怖を味わっている。ワイドショーデスクが話す。

「百恵さんが34歳の時、東京・国立市の通称“百恵御殿”を中年男が急襲したんです。玄関脇でつかみ合いとなって、大声で助けを呼ぶ百恵さんを救ったのが向かいの住人でした。逮捕後、男がアタッシェケースに刃渡り25センチの登山ナイフとスタンガンのほか、SM用の鞭と電動バイブ、ポケットカメラを忍ばせていたことも判明。異常なレイプ計画を練っていたことをうかがわせたものでした」

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