だが、今回の森の引退会見により「花の中三トリオ」の勇姿を再び見たいという往年のファンの声が上がるのも無理はない。
引退会見で「花の中三トリオ」再結成について問われた森は、
「実現は難しいかもしれないが、もう一度、中三トリオで集まってお茶会をしたいという夢は持っている」
と、あくまでプライベートで集まる可能性については言及したものの、2人の立場もあるとして明言を避けた。
また、「紅白で花道を」という記者からのラブコールとも言えるような質問に対しても森は、きっぱりと否定。
「テレビでゆっくり拝見したい。オファーはないと思います」
あくまで全国ツアーを優先して、最後の花道にするのだろう。その背景には、森進一との間に授かった子供たちの存在も大きい。
「森の長男はロックバンドONE OK ROCKのボーカル・TAKA(30)です。昨年も紅白出場が噂されたほどの実力があり、実は演歌好きで、過去には父親の持ち歌『襟裳岬』をテレビで披露したこともあります。親子共演が実現できれば、昭和、平成と時代を超えた感動フィナーレとなるだけに、紅白の目玉となることは間違いありません」(芸能デスク)
実際、改元後初の紅白歌合戦では最新のヒット曲はもとより、昭和や平成などの懐かしいヒット曲もメドレーで紹介する企画も進行中。親子共演も夢ではないのだ。
酒井氏は還暦を迎えた「中三トリオ」についてこう締めくくった。
「『スター誕生』から生まれた3人が、70年代の黄金アイドルブームを作った。性格は対照的でしたが、3人の歯車はピッタリだった。昌子、淳子が先に人気が爆発し、その人気に引っ張られて百恵さんも人気絶頂となった。当時から、3人はとても仲よしでしたから、3人のおしゃべり会は近々実現するんじゃないでしょうか。3人とも歌手として頑張ったが、女性としても意志が強い。結婚し、子供にも恵まれ、還暦となっても人生を謳歌していくんでしょうね」
還暦総決算の節目に、ステージ上で、3人そろった中三トリオをもう一度見てみたいものだが‥‥。