お笑い芸人だけでなく、絵本作家としても活躍するキングコング西野。昨年10月に刊行した絵本「えんとつ町のプペル」は30万部を記録。今後の映画化も予定されていて、ますます注目を高めている。
さらに西野は今年10月にビジネス書「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」を刊行。同書では絵本をヒットさせた経験をもとに、独自のマーケティング理論を展開し、発売6日間で10万部のヒットを記録している。
業界の垣根を超えて活躍する西野だが、そんな彼の仕事ぶりを評価する向きは多いようだ。
「テレビやネットでは単なる“炎上芸人”として扱われることが多いですが、ビジネス書で主張している内容はまっとうですね」と語るのはメディア関係者である。
「主に彼が言っているのは『お金とは信用を数値化したもの』であり『信用を集めるにはウソをついてはいけない』ということ。そのために『ウソをつかない環境づくりが大切』というのも納得できます」
西野が実践する「ウソをつかない姿勢」を評価する同氏だが、一方で「もっと仕事相手への心遣いがあってもいいのでは」とこう苦言を呈する。
「彼は、自分が受けたインタビューの文章が気に入らないと、フェイスブックで担当ライターの名前を挙げて吊し上げるんです。彼いわく『言ったことをそのまま書け』とのことですが、ライター当人だけでなく媒体としてもその条件は、受け入れられるわけがありません」
西野への苦言は続く。
「さらに彼は自分に関する記事を署名入りで書いた女性ライターの顔写真を無断でブログに転載して、彼女のライターとしてのキャリアを嘲笑している。『ウソをつかないスタンス』は結構ですが、こうした『ライター蔑視の態度』は改めてもらいたいものです」
この苦言を西野はどう受け止めるか。
(白川健一)