お笑い芸人としてだけでなく、近年は絵本作家としても注目されているキングコングの西野亮廣。
昨年、発売された「えんとつ町のプペル」は30万部を突破する大ヒット作となり、今後、映画化も予定。さらなるヒットが見込まれている。
そんな西野が現在、宣伝に励んでいるのが、自著「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」なるビジネス書。
10月4日に発売される同書について、西野は連日、ブログで自画自賛。自身が「絵本の無料公開」などを実践した考えを解説し“最強の広告戦略”について綴っているという。
多才で知られる西野が自信満々で送り出すビジネス書だが、業界内の評価は意外や冷ややかなようだ。
「ビジネス書としては特に目新しい点はありませんでしたよ」と語るのは発売に先駆けて同書に目を通したという出版関係者だ。
「新しい時代の働き方やお金についての考え方など、あたかも彼が自分で思いついたかのように説明しているのですが、どの話も他人の受け売りなんです。しっかりと現代にマッチした考え方が書かれているものの、著者である彼が『他人のユニークなアイデアを“自分が思いついた”手柄のように見せたいだけ』といった印象を持ちました」
同書を「評論家の岡田斗司夫さん、作家の藤原和博さん、実業家の前田裕二さんといった、これまで西野さんが会ったことのある人のアイデアをまとめた本」と指摘しながらも「彼の“炎上エピソード”に関してはかなり面白く読めました」と語った同関係者。
炎上話の面白さや見せ方は、まさに芸人の面目躍如といったところのようだが、他にも「ツッコミを入れながら」など、いろいろな読み方ができそうだ。