いまやお笑い芸人としてよりも、絵本作家や炎上大王として知られるキングコングの西野亮廣が12月15日、自分に批判を向けるネット民を「残念ボーイズ」と切り捨てた。事の発端は10月に発売した近著「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」についてみずから予約販売を行ったこと。西野は約2万部分の代金を発行元の幻冬舎に支払い、2231万7120円の金額が記された領収証を10日にみずからのインスタグラムで公開していた。
これに対してネット民からは「正々堂々と本を売っている人がかわいそう」や「金にモノを言わせて、売り上げを伸ばすなんて最低!」といった批判が寄せられたという。ただこれらの批判は明らかに的外れで、西野はブログ上で論破。その上で「一体どのビタミンをとれば、ここまで残念な脳みそを搭載することができるのかを、今度、脳科学者の茂木健一郎さんに訊きにいこうと思っている」とつづったのである。
「屁理屈にも思える主張を繰り広げがちな西野ですが、今回の反論はいずれも的確で、ネット上での根拠ない批判を封じ込めていました。ただ、ここで茂木氏の名前を出したのはよけいでしたね。当の茂木氏にツイッターで誤りを指摘されるとは、西野にとっては誤算だったことでしょうね」(週刊誌記者)
その茂木氏は19日、西野宛てに「ビタミンではなく学習によるマインドセットの問題です。還元主義では対処できません」とツイート。ここで茂木氏が言及した「還元主義」とは、物事を構成する一部のみを理解することで、全体も理解できるはずだとする考え方のこと。つまりビタミンから脳について知ることはできないと指摘し、西野の安易な発想を戒めたのである。果たしてその忠告は西野に響いているのだろうか。
(金田麻有)