関西テレビ界の女帝・上沼恵美子の発言が波紋を広げている。
11月19日、読売テレビで放送された「上沼・高田のクギズケ!」に出演した彼女。昨春、経歴詐称疑惑で芸能界を去ったショーンK氏の話題になり「あいつは英語を話せない。英語風味の日本語だ」というショーンK氏に対するモーリー・ロバートソン氏の批判を紹介した際、問題の発言が飛び出した。
「こういうコメントする人、大好き」とモーリー氏を褒めた上沼は、続けて「私、外国人のタレントさんって嫌いなの」とポツリ。
トーク番組でのしゃべり方を例に「たどたどしい人いるでしょう。アレはもう、ゾッとするね」と外国人タレントへの嫌悪感を示した。
この発言に「さすがに言っちゃいけないでしょう」と苦言を呈するのは在京キー局のディレクターだ。
「上沼さん本人は毒舌のつもりだったのでしょうが、これは単なる『差別発言』。トークがたどたどしいのは母国語じゃない日本語を使っているから当たり前です。外国人を毛嫌いする気持ちを公共の電波で垂れ流すのはテレビ的にも大問題ですよ。こんな『ヘイトスピーチ』をカットしなかったスタッフの感覚も異常です」
問題視される上沼の差別発言。本人に悪意はなかったぶん、根は深そうだ。
(白川健一)