ついに横綱・日馬富士が引退を表明することになった、貴ノ岩への暴行事件。鳥取巡業中の10月25日夜に、鳥取市内で行われたモンゴル出身力士たちによる宴席で、貴ノ岩に激昂した日馬富士は、どうやら、カラオケのリモコンや拳で数十発殴る暴行を加えたようだ。
貴ノ岩の師匠にあたる貴乃花親方が沈黙を続ける一方、横綱・白鵬の口から「膿を出し切る」といった踏み込んだ発言が飛び出すなど、国民的騒動に発展しているが、連日の報道の中で、突如、ワイドショーに連日出演するようになった人物の中で、特に注目されているのが、貴乃花親方の母親であるタレントの藤田紀子だ。11月28日の「バイキング」(フジテレビ系)に出演した藤田は、事件の現場に同席していた横綱・白鵬の責任を指摘。
「手を出した日馬富士ひとりの問題でコトは済まないのでは?」との見解を示したが、「いまや各局ワイドショーで争奪戦ですよ」と語るのはワイドショースタッフの一人だ。続けてもらおう。
「今は疎遠になっていますが、息子である貴乃花親方の肩を持つ貴重な存在です。それだけでなく、当然ながら、角界全体を俯瞰で捉えた的確なコメントができる人なんです。暴行事件収束後も、ワイドショーのゲストとして定着する可能性は十分あります。自身もかつては女優だったこともありますし、“芸能界のご意見番”の地位に駆け上がってもおかしくありません」
日本中を騒がせる日馬富士暴行事件。テレビ界では意外な余波も生じているのだ。
(白川健一)