テレビ離れが叫ばれて久しいが、10月にスタートした米倉涼子主演のドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第5期シリーズが平均視聴率20%近くを記録するなど、好調をキープしている。
「2012年からスタートした『ドクターX』シリーズですが、5年近くも人気を維持しているのは、昨今のドラマでは珍しいケースです。かつては主演ドラマや映画がコケまくる“低視聴率女優”の汚名まで着せられていた米倉さんも、今では日本を代表する売れっ子女優ですからね。まさに“出世作中の出世作”と言ってもいいでしょう」(テレビ誌編集者)
一部では映画化も噂される同ドラマだが、人気の背景には、主演の米倉以外の出演者の貢献度も大きいという。
「『ドクターX』には岸部一徳さんや西田敏行さん、遠藤憲一さん、草刈正雄さん、陣内孝則さんらベテラン俳優陣が数多く出演していますが、現場では演技派で知られる西田さんをはじめ、ベテラン俳優たちのアドリブ演技が、まるで競い合うように乱れ飛んでいるんです。はじめは戸惑いもあった米倉さんも、今では先輩たちのアドリブを楽しみにして対応しているそうで、そうした絶妙なアドリブ演技が作品の質をさらに高めているのでしょう」(前出・テレビ誌編集者)
確かにそういわれてみると、主演の米倉はもちろん、豪華共演陣も、実に楽しんで演技している雰囲気が伝わってくるようでもある。「ドクターX」シリーズの勢いはまだまだ止まりそうもない!?
(しおさわ かつつね)