12月3日に決勝戦を迎えた「M-1グランプリ2017」(テレビ朝日系)。悲願の優勝を達成したとろサーモンを筆頭に、あらためてその実力を知らしめた和牛や、知名度を全国区に広げたミキが活躍を見せた中、結成14年目のベテランコンビが失態をさらす形となった。お笑い系ライターが声を潜める。
「最後に登場したジャルジャルは、松本人志の評価こそ高かったですが、実際は、さほどの笑いも取ることなく6位に惨敗。芸歴では和牛やかまいたちよりも先輩なのに、何の見せ場も作ることができませんでした。しかもネットでの検索回数を見てみると、ネタ披露中のピーク回数では7位のさや香や8位のゆにばーすに及ばず、放送終了後の推移では負けっぷりがネットニュースになった10位のマヂカルラブリーにも負ける有様。つまり話題性では若手にすら負けてしまったのです」
そんなジャルジャルにとって、今回のM-1は本来なら、起死回生のチャンスになるはずだったという。それをモノにできなかったことで、いよいよお笑い芸人を続けられるかどうかの瀬戸際に追い詰められたというのだ。
「唯一の全国区レギュラーだった『めちゃ2イケてるッ!』(フジテレビ系)は来年3月での終了が決定。ほかのレギュラー番組も関西ローカルの『スキマだジャルジャル』(毎日放送)は深夜の5分番組に過ぎず、『ジャルッと!爆ハリ!』(チバテレ)は千葉限定のローカル番組というのが現実です。かつては映画の主演にも抜擢されるなど吉本の期待を背負っていましたが、ひな壇で存在感を示せるタイプでもなく、今回のM-1グランプリに今後の芸人生活がかかっていたはず。それが結果を残せなかったことで、来年は生き残りを掛けた厳しい年になるでしょう」(前出・お笑い系ライター)
M-1グランプリの参加資格は「結成から15年以下」で、ジャルジャルにとっては来年が最後のチャンス。ここで決勝戦に進出できなかったら、お笑い芸人廃業も視野に入れざるを得ないのかもしれない。
(金田麻有)