NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」が1月7日にスタートした。そこで改めて興味がわいてくるのが、幕末に活躍した人物たちの意外な人間模様の「新説」の数々だろう。例えば、「西郷どん」その人である西郷隆盛は結構な気分屋だとか、大久保利通とはボーイズラブ的な関係にあったという説もあるという。1月9日発売の週刊アサヒ芸能1月18日号では、歴史研究家・河合敦先生と「歴ドル」美甘子が「維新の傑物たち」のウラ・オモテを熱く語りあっている。
「西郷さんと大久保利通のちょっと仲いい感じとか、ボーイズラブ的ところもあるという噂が聞こえてきたりして…」(美甘子)
「薩摩では、年長者が年下の者たちの面倒を見るという教育制度が昔からあり…」(河合氏)
あの西郷と大久保がボーイズラブ?歴史背景からの考えられる説とはいえ、それぞれ西郷、大久保に扮する鈴木亮平と瑛太の顔がチラついてしまう。
また、折しも「龍馬が教科書から消える」との報道があり、幕末周辺を巡る話題もにぎやかな昨今。歴史通の2人が縦横に語るのは、以下のような歴史語りだ。
●「龍馬が教科書から消える」は本当か?
●新たに発見された手紙に初めて登場する言葉とは?
●龍馬暗殺の「実行犯」とその「黒幕」を明かす!
●龍馬を大好きだった陸奥宗光の奥さんがとんでもなく美人!
●勝海舟は奥さんと、「本妻でない妻」と一緒に、どのように寝ていたか?
などなど。
「大久保がいなかったら西郷さんはどんどん暴走してたいへんなことになっていたかも知れませんね」(美甘子)
「西郷っていう人は、けっこう気分屋さんで、江戸を攻める強硬派だったはずなのに勝と会談して江戸を攻撃せず慶喜の首もとらないということをその場で約束してしまい、京都に戻って大久保に話すんですが…」(河合氏)
いつしか、西郷と大久保は征韓論を巡って激しく対立。敗れた西郷は下野して…。人望の西郷に、絶対ぶれずに近代化の礎を築く大久保という、ともに鹿児島出身の2人を含む幕末人間模様のエピソードがテンコ盛りの歴史語りを堪能すれば、大河ドラマ「西郷どん」も10倍楽しめそうだ。