運がよければ価格が高まり、使い先にも困らない仮想通貨。気になるのは税制面での処理だが‥‥。
「昨年4月に施行された『改正資金決済法』では仮想通貨の売買で得た所得は『ネットオークションで得た副収入』と同様の『雑所得』として扱われます。仮に所得金額が4000万円を超えると所得税の税率は45%にハネあがり、当然、住民税にも反映されます」(経済誌記者)
「仮想」とはいえ、課税の現実をしっかりと受け止めるべきかもしれない。
さて、芸能界では「投機」と異なる形で「仮想通貨バブル」が到来している。先に紹介した出川出演のCMについて、広告代理店関係者が内情を明かす。
「業界内では、出川のギャラが1億円と言われているんです。この額は明石家さんま、タモリと同等の最高クラス。それだけ仮想通貨業界にはカネがうなっているということです」
出川を起用した「コインチェック」と同業種の「ザイフ」のウエブCMに出演しているのは、昨年の「キングオブコント」で王者となったかまいたちだ。
「ボケ担当の山内健司(37)が、『キングオブコントの賞金を仮想通貨にぶちこむ』と語るほどのイレコミようで、実際に仮想通貨をテーマにしたコントを披露したことも。そんな彼らのギャラは、ウエブでは破格の1000万円台だと聞いています」(前出・広告代理店関係者)
昨年、都内で行われた仮想通貨の投資セミナーには華原朋美(43)、道端アンジェリカ(32)といった女性タレントが出席。華原が往年のヒット曲「I’m proud」を熱唱したのも、CMギャラが目当てだったのだろうか。それほど、仮想通貨業界と芸能界の密着度が顕著になっているのだ。
さらに、仮想通貨ビジネスへの参入が報じられた人物といえば、アーティストのGACKT(44)とプロサッカー選手の本田圭佑(31)が知られている。いずれも「広告塔」もしくは「発行元」としてその名が取り上げられたが、
「『GACKTコイン』『本田コイン』が決済通貨として普及すれば、もともと関わっていた他のビジネスも大きな成長が期待できます。変わったところでは、極真空手の創始者である大山倍達の名前を冠した仮想通貨『マスオオヤマコイン』の販売も予定されています」(前出・経済誌記者)
便乗ビジネスはついにアイドルの世界にも波及していた。1月5日に結成が発表されるや、大きな話題になった仮想通貨少女だ。
「8人のメンバーがビットコイン、リップル、カルダノなど“担当する通貨”を持ち、それぞれ通貨のシンボルマークを描いたマスクをかぶって活動するそうです。ライブ会場での物販は、『仮想通貨オンリー』というこだわりようです」(芸能デスク)
価格の乱高下がニュースで報じられる仮想通貨。浮き沈みの激しい芸能人とウマが合いそうだ。