「兄さん知らないんだよ」「兄さんが知らないはずないだろ~」──。出川哲朗が一人二役でやりとりをするCMをご存じか。実はコレ、ビットコインなどの仮想通貨を扱う取引所の宣伝なのだが、大ブームに乗って多くの芸能人が荒稼ぎしているという。そんな「ズブズブ金脈」を知らないはずないだろ~!!
今、ビットコインを筆頭とする仮想通貨が世界中で大ブームとなっている。
仮想通貨とはインターネット上で発行され、同じくネット上で取り引きや決済が行える電子データの一種で、その名のとおり、紙幣や硬貨のように目に見える形で存在しない通貨を指す。
現在、日本で仮想通貨が大きな注目を集める最大の理由は、株よりもダイナミックな価格変動を見せる「投機的要素」にある。
中でもビットコインは、17年の年初から12月のピーク時までに価格が20倍以上に上昇し、多くの億万長者を誕生させた。
こうした「ビットコイン長者」は、芸能界でもチラホラと目につくようになったが、まずあげられるのが、平成ノブシコブシの吉村崇(37)だ。お笑い業界に詳しい放送作家が明かす。
「1ビットコインが5万円だった一昨年に、『100万円分を購入した』とラジオで語っていました。もしもそれが事実なら、そのあとに価値は40倍に膨れ上がった計算。いい時期に売り抜けていれば、約4000万円もボロ儲けしていた計算になります」
ロンドンブーツ1号2号の田村淳(44)も、ネット番組で数百万円分のビットコインを所持していると告白していたという。
「吉村、ロンブー淳といったお笑いタレントに限らず、グラドルの杉原杏璃(35)も『ビットコイン購入』を公言していました。他にも、口外していないだけで、仮想通貨の投資で荒稼ぎしている芸能人はかなりの数いると見られています」
こう語るのはテレビ関係者だ。公にしない理由は、「タレントのイメージが壊れるから」としたうえで、噂に上った仮想通貨芸能人をあげる。
「一昨年に『投資で50億円稼いだ』と明かしていた松居一代(60)が、実はビットコインで資産を15億円上積みしていたという話を聞いたことがあります。意外なところでは、昨年秋まで『ユアタイム』(フジテレビ系)でキャスターを務めていた市川紗椰(30)。なんでも、仮想通貨への投資が大成功して数千万円単位で儲かったと各方面でささやかれていました。芸能界では世間以上に『仮想通貨ブーム』が過熱しています」
ブームの先駆者と目されるのが、芸人のたむらけんじ(44)だ。
「仮想通貨の将来性にいち早く目をつけていたたむらは、知り合いの芸人に仮想通貨の魅力を説く“布教活動”を熱心に行っていました。松本人志(54)や今田耕司(51)といった先輩芸人にもレクチャーしているようで、今田は『最近、ビットコインの投資を本気で考えている』と周囲に語るようになりました」(前出・テレビ関係者)
たむらといえば、飲食店をいくつも経営する実業家としての一面も持つ。
「自身が経営する『炭火焼肉たむら』で、ビットコインの亜種である仮想通貨『ビットコインキャッシュ』での決済を導入するほどの仮想通貨マニア。ふだんから『仮想通貨の相場はまだまだ上がる』と念仏のように唱えています」(前出・テレビ関係者)
ビットコインに代表される「仮想通貨バブル」によって、芸人の間では奇妙な逆転現象が起きているという。
「芸人としてはサッパリ売れていないのに、仮想通貨の爆騰によって、売れっ子よりも儲かっている芸人が続出しているんですよ」
と引き取って語るのは、ネタに定評のある中堅芸人Aだ。Aはこう続ける。
「僕自身、去年の春にビットコインを買い始めて、今のところ150万円のプラス。もっと前から仮想通貨に着目して元手10万円から5000万円に増やした無名の若手芸人もいます」