ついに山が動いた!これまで所属タレントの肖像権保護を旗頭にネットへの写真掲載をかたくなに拒んできたジャニーズ事務所が方針を転換。1月31日をもって解禁すると同日に発表した。さっそく各ニュースサイトでは、主演映画「羊の木」の会見に登場した関ジャニ∞・錦戸亮の画像を掲載。その素早い動きに驚くファンも少なくないようだ。
しかし今回、ネットへの強硬姿勢を軟化したこと自体は評価されているものの、この方針転換がジャニーズ事務所にとっては大誤算になったとの声もあるという。芸能ライターが指摘する。
「今回のウェブ画像解禁が、元SMAPの稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾らへの対抗策であることは確実。これでネット分野でも元SMAP勢の勢いを削げると考えたのでしょう。しかしこの方針転換を俯瞰的に見た場合、『元SMAPがジャニーズを動かした』との評価が定説となるのは間違いない。従来の徹底したウェブ拒否が異様だったぶん、世間ではいつまでも『SMAPが解散しなかったらウェブ画像も解禁されなかったんだろうな』と言い続けるでしょうね」
マスコミはコントロールできても、人の噂まではコントロールできないということか。そしてもう一つ、ジャニーズにはコントロールできない分野があるという。芸能ライターが続ける。
「テレビ局や紙媒体には大きな影響力を発揮できたジャニーズ事務所も、ネット業界で同様の影響力を及ぼすことは不可能。いくら『元SMAPを使うな』と言ったところで、彼らをツイッターやブログから排除することは無理なのです。ネット分野には“ジャニーズの強み”なるものは存在しないわけで、SNSの活用で先行した元SMAP勢にしばらくはリードを許し続けるでしょう」
今回のネット画像解禁を受けて、ファンの間では公式ツイッターや公式ブログの開設についても期待が膨らむばかり。はたしてジャニーズ事務所には、ウェブという「広くて深い海」に漕ぎ出す度胸があるのだろうか。
(金田麻有)