1月20日に博多華丸・大吉の地元・福岡で、「博多華丸・大吉結成27周年記念公演」が行われた。単独ライブ未経験の2人が結成25周年を記念しての公演を一昨年の1月に行ったところ大盛況。26周年、27周年と毎年開催の運びに。今年はこれまでの1200席から倍の2400席に会場もスケールアップ。それでも前売りは即完売し、開場2時間前からファンが並ぶ人気ぶりだった。
「2人は吉本興業福岡事務所第一期生で、人気、実力、人望があり、事務所の垣根を越えて多くの芸人に慕われる存在なんです。それが証拠に今回も2人のために東京からNON STYLE、どんぴしゃ、パンクブーブー、バカリズム、南海キャンディーズ、次長課長、千鳥、浅草キッドらが駆けつけた。1組10分のネタを、休憩を入れないノンストップ構成で新作ネタ披露の恒例の場となっていて、福岡のお笑いファンにとってはお得感満載のイベントとして定評があります。今回は何と、開会宣言するためだけに、ピエール瀧が福岡入り。デビュー当時からの2人の大親友であるナインティナインの岡村隆史もラストに登場。会場に博多銘菓をまくなど大いにライブを盛り上げたんです」(芸能ライター)
とはいえ、当の華丸・大吉にとっては、少々ありがた迷惑な側面もあったとか。1月24日放送のラジオ番組「たまむすび」(TBSラジオ)で、水曜パートナーを務める大吉が舞台裏を打ち明けていたが、ネットライターは言う。
「記念公演というのは、5年、10年といった節目で開催するのが筋。25周年記念の際、タモリ、ビートたけし、明石家さんまがVTR出演するなどやり尽くした感があった。ところがライブにかかる費用はロックバンドとは違って、芸人のギャラのみ。2人の人徳から協賛する会社も多く、かなり儲かったようなんです。味をしめた所属事務所の吉本興業は、25周年記念公演の打ち上げの席でさっそく毎年の開催を持ち掛けてきたそうです。『毎年やるのはスナックくらい』といったんは断ったんですが、結局押し切られ、今回で3回目となったとか。たぶん、来年も再来年もパワーアップしてやるでしょうね」
同業者、所属事務所も含め各方面から、この稀有な“毎年がアニバーサリー”ライブが、長く続くことが期待されているのだ。
(塩勢知央)