AKB48グループを率いる秋元康氏が吉本興業とコラボし、アイドルユニット「吉本坂46」を結成することが2月21日に発表された。応募資格は吉本所属のタレント約6000人で、キャリアや年齢はもちろん、性別すら不問だ。そんな「吉本坂46」の発表を巡って、なぜかロンブー田村淳へのブーイングが巻き起こっているという。その理由をアイドル誌のライターがひもとく。
「何しろ田村は何組ものアイドルグループを立ち上げてはアッサリ見切りをつけて解散させてきましたからね。他人の人生を預かるアイドルプロデュースでロクな後始末もつけなかったことを、今回の『吉本坂46』の名前と田村が吉本所属であることを結び付けて思い出したファンが改めて批判を寄せているのです」
田村がプロデュースしたアイドルで最も有名だったのは、“罵られるアイドル”をコンセプトとした「スルースキルズ」だ。そのスルースキルズは田村のプライベート企画「淳の休日」から生まれたプロジェクトとして2013年に結成。アイドル夏フェスにも出演していたが、これといった爪痕を残すことなく17年6月に解散を余儀なくされていた。
そのスルースキルズを中心に、田村は「AIS」(淳の休日アイドルスクランブル)と題して複数のグループを次々と立ち上げた。そのうち、スルースキルズ三期生からそれぞれスピンアウトした「キラキラゲリラ」は17年7月に、そして「merry merli」は田村の元を離れたうえで17年12月に解散している。残る「KAGUYA」と「ぶっ壊れRe:論‰」は活動を続けているものの、活動実態はまさに地下レベルに過ぎず、大型夏フェスにもほとんど出演できていないのが現状だ。
「田村のいい加減なアイドルプロデュースはファンにも広く知れ渡っているので、今回の『吉本坂46』に田村が関わってなくて安心したという声も少なくありません。ともあれ田村は、AISの残る2グループをしっかりとバックアップすべきではないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
青学大の受験企画では「社会人に学びの機会を」と主張している田村だが、それ以前に「ほうっておかれたアイドルに活躍の機会を!」との声に応えるような行動が求められているようだ。
(金田麻有)