2月時点における仮想通貨の時価総額ベスト5は、1位のビットコインを筆頭に、【2】イーサリアム、【3】リップル、【4】ビットコインキャッシュ、【5】ライトコインとなっているが、高城氏は2位のイーサリアムがおもしろいという。
「決済手段以外の機能も注目されており、ICO(仮想通貨を売り出すことによる資金調達の手法)でも多く利用されています。イーサリアムの技術をビジネスに活用しようとする企業が集まったイーサリアム企業連合というものも存在するほどです。この連合には、JPモルガンやマイクロソフト、三菱東京UFJ銀行やトヨタ自動車といった国内外の大企業が参入。さまざまな業界での利用も期待されています」
ちなみに、あの堀江貴文氏もイーサリアムに投資しているという。15年にイーサリアムが発行されたばかりの頃、自分だけでなく友人にも勧めたところ、そのイーサリアムが35倍に高騰したというエピソードもあるほどだ。
3位のリップルを発行するリップル社は、企業の台帳システム同士を接続する「インターレジャー」という仕組みを開発。日本でもメガバンクをはじめ60余りの金融機関が参加している。このインターレジャーには今後、国内のほとんどの金融機関が参加すると見られるが、
「金融機関同士はもちろん、預金している企業や個人がインターレジャーを利用してその仮想通貨であるリップルを使えば、時価総額も上昇する。そうなれば1リップルの価格も上がることになるので、投資対象としても一考かもしれません」(メガバンク関係者)
最後に「草コイン」と呼ばれる時価総額の小さい銘柄の中から、高城氏お勧めの銘柄を2つ紹介しよう。
「日本人企業家がタイで発行した【6】OmiseGoと、“草コインの王”と呼ばれる【7】Dogecoinは、ツイッターのフォロワー数が多いわりには時価総額が低く、今後の値上がりが期待できる。資金に余裕があれば、お試しのつもりで買っておいてもいいかもしれません」
ともあれ、投資の世界は自己責任。しっかり研究して無理のない範囲での売買をお忘れなく。