不思議と納得ができる説明を聞くことができて、ファンも安心感を覚えたようだ。
最近の歌番組でみせるパフォーマンスの様子がおかしいと不安視されている欅坂46の平手友梨奈。12月4日に生放送された音楽番組「うたコン」(NHK総合)と、5日放送の音楽特番「FNS歌謡祭」(フジテレビ系)では、いずれも激しいダンスナンバー「アンビバレント」を披露するも、センターの平手の動きからはいつものキレは感じられず、振りも控えめで、なんとか踊っているといった感じだった。
さらに「FNS歌謡祭」では番組の公式アカウントをフォローして特定の条件を満たしているフォロワーの中から抽選で1名に、欅坂メンバー全員のサインが入った色紙をプレゼントするという企画を実施していたが、その中で平手のサインのみがよく見かける芸能人の凝ったサインではなく、シンプルに自分の名前を漢字で書いただけという斬新なものだった。
そのため、ファンからはよりメンタルの状態を心配する声が上がっている。しかし、現在の平手の状態について、総合プロデューサーの秋元康氏が10日放送のラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」(TOKYO FM)の中で興味深い発言をしている。
平手もレギュラー出演している同番組にゲスト出演した秋元氏だったが、パーソナリティを務める「とーやま校長」から平手の話が振られた。すると、平手について「みんなが『体調が悪いんじゃないか』とか、『何か引っかかっている部分があるんじゃないか』とか心配してくれてるんですけど、本人と話をすると、そのときそのときの精一杯をやってるんですよ」と説明。続けて、「決して手を抜くとかできないとかじゃなくて、その時の一生懸命なんですよね」と、とフォローした。
「今までの全シングルでセンターを務める平手は憑依型アイドルとも言われていることもあり、楽曲の世界観などを理解したうえで表現しようという思いが強い。そのため、曲の中の主人公である『僕』に“会えるか”といった悩みを持っていたりと、その楽曲のテーマが深ければ深いほど、他人にはわからない葛藤があるようです。ですから、秋元氏は『本人の中で、また“僕”に会えるかもしれないし、“僕”が遠い所にいるのかもしれないし。それの迷いも含めて欅坂46の今があると思うんですよ』と、現在の平手の状態もまた、欅坂のパフォーマンスに深みを持たせていると分析しています。そのため、秋元氏は特に平手の現状については心配しているというわけではなく、その時その時の生きたパフォーマンスが見れることこそ、欅坂の醍醐味ととらえているようですね」(アイドル誌ライター)
現在は明らかに元気がない平手だが、この時期を乗り越えた先にどのような変化がみられるのか、ますます注目される。
(石田安竹)