昨季、ロッテと優勝を争ったオリックスではお家騒動が勃発。25年ぶりのリーグ優勝の手柄を巡り、首脳陣は空中分解していた。在阪メディア関係者が息をひそめて耳打ちする。
「オリックスの悪しき伝統ですわ。福良淳一GM(61)と球団が立てた数カ年計画が結実しただけやのに、世間では全てが中嶋聡監督(53)の功績のように扱われている。それに便乗したのか、中垣征一郎巡回ヘッドコーチ(52)が選手の技術指導にまで口を挟むようになった。『去年の優勝は俺のおかげ』と言わんばかりに、トレーニングコーチの領分からはみ出し、選手たちはかなり困惑しているみたいやで」
さらにトップ排斥の動きもチラホラ。
「福良GM解任を実現すべく船頭となるのが長谷川滋利副GM(53)と言われ、追い落としのために湊通夫球団社長を含む球団幹部を懐柔済みだともっぱらです。その動きを知った福良GMが困惑する中、長谷川副GMは必要以上に球場に出入りして存在をアピールしている。まんまと球団が『長谷川-中嶋』の長期政権の絵を描き始めているとも」(スポーツ紙デスク)
お家芸の足の引っ張り合いで、弱小球団に逆戻りしなければいいのだが‥‥。
反対に首位をひた走る楽天では、新旧エースの関係に亀裂が生じていた。楽天球団OBが悩ましい内情を吐露する。
「田中将大(33)と則本昂大(31)の関係が修復不可能なぐらい冷え切っている。19年オフまでは一緒に自主トレをするほどの仲でしたが、21年に則本の不倫問題が発覚。妻と幼い2人の子供を捨てて別の女性と再婚する道を選びドロ沼でした。これを境にマー君サイドが一線を引いてしまった。2人が会話する姿すら見られません。どうやら、則本の元妻とも仲が良かったマー君の妻がアレルギーを起こしているようです」
そんな則本とは対照的に、今季の田中は往年の輝きを取り戻しつつある。すでに昨季マークした4勝を挙げているが、
「昨季までは、マー君が登板するたびにチームメイトが萎縮してガチガチになってしまい、打線の援護も期待薄でした。チームリーダーの鈴木大地(32)でさえも萎縮して、気安くマウンドに声をかけられなかったほど。それが、今季から妙な緊張感が一掃されたんです。マー君からの積極的な声がけなど、チームメイトへの歩み寄りがあったといいます」(球団OB)
一方、19年に7年49億円+出来高とも言われる超大型契約を結んだ則本だが、それ以来、ピリッとしない投球が続いている。
「人が変わったようにテングになりました。メディアへの不遜な態度も有名ですからね。マー君に見捨てられたことがいい薬になればいいのですが‥‥」(スポーツ紙デスク)