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ドバイワールドカップデーで日本馬が3連覇する「これだけの理由」(1)馬場が高速化すれば日本馬有利

 今年の海外馬券発売第1弾は3月31日の「ドバイワールドカップデー」だ。昨年はGI「ドバイターフ」でヴィブロスが優勝し、16年のリアルスティールに続き、日本馬が連覇を達成。今年も数多く参戦する日本勢でガッポリと儲けたい!

 ドバイのメイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップデーは、GI「ドバイワールドカップ」(ダート2000メートル)をメインに9つの重賞レースが行われる。ここでは日本馬が良績を残す芝のGI「ドバイターフ」と「ドバイシーマクラシック」の2つにしぼり込んで、馬券勝負といこう。

 海外競馬に詳しい競馬ライターの秋山響氏が話す。

「日本馬の活躍が目立ちますが、好成績は芝の中長距離戦に集中しています。メイダン競馬場の芝コースは左回りで1周2400メートル。直線は450メートルで、平坦です。芝は香港のシャティン競馬場と同じ。それほど馬場適性に神経質になる必要はなさそうです」

 ここ数年を見てもターフでは14年ジャスタウェイ、16年リアルスティール、17年ヴィブロス、シーマクラシックは14年にジェンティルドンナが優勝している。

「前哨戦のスーパーサタデーで、1200メートルと2410メートルのコースレコードが更新されました。天候によるものが大きいと思いますが、馬場が高速化しているのであれば、日本馬にとっては追い風でしょう」(前出・秋山氏)

 あらためて今年の日本勢のラインナップを見ると、例年以上に強力な布陣だ。スポーツ報知レース部・牧野博光デスクが日本馬の状態について話す。

「連覇中の『ドバイターフ』から見ていくと、1番手は昨年の覇者ヴィブロス。馬もスタッフも優勝した経験値は大きく、友道調教師が『計算どおり』と順調さをアピールする以上、連覇に期待がかかります」

 昨年は、レース3日前に鼻出血で無念のリタイアとなったリアルスティール陣営も、リベンジに燃える。

「輸送時間がトランジットの関係で昨年より少し長くなりましたが、それも織り込み済み。矢作調教師の『こっちでビッシリと追って、向こうでは軽く』の言葉どおり、国内最終調教は坂路で51秒1の好タイムをマークしました。抜かりなくきています」(前出・牧野氏)

 鞍上は世界的な名手・デットーリを予定しており、2度目の制覇をもくろむ。

 騎手といえば、ネオリアリズム陣営がマジックマンことモレイラを確保した。牧野氏が続ける。

「昨年はヴィブロスとのコンビで優勝。今年もオファーを受けながら、昨春のクイーンエリザベスII世Cで勝利したネオリアリズムをチョイスした。モレイラ騎手は『堀調教師をリスペクトしている。オファーを優先する』と話していました。堀調教師とモレイラ騎手のコンビでは、16年にモーリスで香港のGIを制覇していますし、自由自在に操る手綱さばきが注目されます」

 単穴の魅力は十分だ。

 では、クロコスミアディアドラはどうか。牧野氏によれば、

「逃げ脚質の前者は展開ひとつでしょうか。後者は橋田満調教師の『環境の変化に動じないタイプ』というコメントが推し材料です」

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