中国サッカー協会(以下、CFA)が風紀の観点において大きなルール改革を実施する見通しだという。英紙Telegraphが3月27日に報じた内容によれば、同協会はあらゆる年代別カテゴリーで選手の入れ墨を全面的に禁止する方針を固めているようだ。
サッカー界では3月下旬から代表ウィークに突入し、欧米各国代表と同様に、中国代表チームも豪華なタレントを擁するウェールズ代表チームと「チャイナ・カップ」という名称の国際親善試合を開催。ゲームはレアル・マドリードに所属するFWガレス・ベイルらが活躍したウェールズ代表に0-6で惨敗することとなったが、英メディアが着目したのは中国代表選手の“地肌”である。
「一部のプレイヤーは試合前のトレーニング時点で長袖とタイツを着用すると、ウェールズ戦本番でも不自然に包帯などを巻くことで完全に肌を覆っていました。これは決して彼らが“寒がりだった”ワケではなく、中国当局からのお達しによるものだったと英紙は指摘しています。曰く、今後1カ月以内に中国サッカー協会から全面的な『入れ墨禁止令』が発表される予定となっており、この大胆な新ルールは中国代表チームの選手だけでなく、中国スーパーリーグや若年層のユースカテゴリー、少年サッカー、さらにはプロ以外のアマチュアにまで幅広く適応されていくそうです」(スポーツライター)
将来的にフットボーラーを目指す少年少女への良き手本とする為なのか、もしくは入れ墨による身体への影響を危惧してのものなのか、中国サッカー協会による真意は定かではないが、今回のウェールズ戦ではそういった変革に向けた事前準備のような段階だったのかもしれない。
なお、Telegraphはこの“入れ墨禁止令”が近年、中国スーパーリーグへ続々と参戦してきた外国人プレイヤーらには一切適応されないだろうとも伝えている。
(ジェイコヴ)