女優の川栄李奈が最近、ますます注目度をあげている。15年8月にAKB48を卒業した時点ではアイドルファン以外にはほとんど知られていなかったが、卒業後すぐに主演を務めた舞台「AZUMI 幕末編」では達者な殺陣を披露して話題に。最近はCM出演も続いており、4月6日からは「A-Studio」(TBS系)の10代目サブMCにも就任している。
その一方で一部のアンチからは「一般人と変わらない」とルックスに対する批判が相次ぐほか、「エイベックスのゴリ押し」や「ギャラが安いのでは」との疑念も。なかには「襲撃事件のおかげ」という悪意のこもった声さえある始末だ。その川栄について芸能ライターはこう分析する。
「ルックス面で言うと確かに川栄はズバ抜けた美人ではないものの、大人っぽくも子供っぽくも見えるおかげで老若男女に親しまれやすいのがメリット。一見地味な顔つきも、本人のイメージが強すぎないことからCMでの使いやすさに繋がります。そして何より彼女の場合、アイドル出身を感じさせない演技力が最大の持ち味。auの三太郎CMでコミカルな面を見せたかと思えば、オリックスの企業広告ではいかにもOLにいそうな真面目さを垣間見せる。この振り幅は23歳ではなかなか出せるものではありません」
他にも意外な長所としてあげられるのがその声だ。「ドキュメント72時間」(NHK)でナレーションを務めたほか、CMのメイキング映像やウェブドラマでも落ち着いた口調でのしゃべりが好評。ルックスとのギャップもあいまって、「こんなにしゃべりがうまいのか!?」と業界関係者を驚かせているようだ。
「そして何より、若手女優の中では傑出したフィジカルは注目に値します。長年のアイドル生活で体力面は鍛えられているはずですが、それ以上に動きの勘がいい。ユーチューブにアップされている『映画「亜人」 川栄李奈 ハードなバトルアクション』という動画では、格闘家出身なのではと勘違いしそうなほどに激しいアクションを披露しています。この身のこなしだけでも、映画やドラマで役をもらうのに値するでしょう」(同・芸能ライター)
いまだに川栄を「めちゃイケ」のおバカイメージでとらえていると、その素顔を見誤ることになりそうだ。
(金田麻有)