4月10日放送の深夜バラエティ番組「ウチのガヤがすみません!」(日本テレビ系)にとんねるずの木梨憲武が出演。木梨が明かした同番組の裏側に、視聴者から驚きの声が続出していたという。
番組の冒頭で木梨は「このガヤ(芸人)に入るために、すっごい人数のオーディション」があるとの裏側を暴露。MCのヒロミも「1000人くらいにいつもアンケートを取って(ひな壇にいるのは)選ばれし人たち」と説明した。ここで画面に「ガヤ芸人ネットワーク 約1500人」とのテロップが映し出されたことから、ひな壇に座っている52人のガヤ芸人たちは、28倍もの狭き門を突破したという計算になる。さらに木梨が「すごいガヤのガヤがいるというから、今日、多少呼んであるんだけど」と語ると、スタジオには全74組、総勢113人もの“ガヤガヤ芸人”が入場。中には荒ぶる神々やスーパーニュウニュウ、わたなべるんるんといったそれなりにテレビに出ている芸人もいたものの、その他はほぼ無名芸人ばかりだったのである。
「そのガヤガヤ芸人113人でさえ、約13倍もの狭き門をくぐり抜けてきた計算。さらにその中でも番組内で芸を披露できた数人は最初から前列に陣取っており、サッカー長友佑都のモノマネで知られるアモーレ橋本や、水前寺清子のモノマネを披露した、こじらせハスキーは、ひな壇予備軍と言えるでしょう。後列になったガヤガヤ芸人たちは顔が映ることさえほとんどなかったんですが、それでもこの場に呼ばれなかった1300人以上の芸人に比べれば“テレビ出演”の実績がついたぶん、一歩も二歩も先んじていることになります」(お笑い系ライター)
どうやら芸人たちは相当厳しい生存競争にさらされているようだ。一方で、一度でもライブに出演できれば芸人を名乗ることができるため、芸人になること自体のハードルは低いという現実もある。
「NSC(吉本総合芸能学院)には年間1000人以上が入学しており、ワタナベコメディスクールや人力車のJCAといったお笑いスクール全部を合計すると、毎年2000人近い芸人予備軍がいる計算になります。そのため一回でも芸人を名乗ったことがある者は数万人もいるわけです。そう考えると『ウチのガヤが──』のひな壇に出続けているガヤ芸人たちは、その時点で相当な勝ち組と考えて間違いないでしょう」(前出・お笑い系ライター)
そのガヤ芸人たちには番組内でヒロミに小突かれたり蹴られたりと散々な扱いを受ける者も少なくない。だが、そうやって先輩芸人にイジられていること自体、実はおいしいポジションにいるという証明になっているようだ。
(金田麻有)/ヒロミの写真:パシャ