ゴールデンウィークに大きな期待を集めた話題作が先細り必至の状況だとか。
「泣く子も黙るベストセラー作家・東野圭吾の原作で、嵐の櫻井翔、広瀬すずらの知名度抜群の出演者をこれでもかと集めた映画『ラプラスの魔女』ですが、ネット上のあまりの酷評の嵐に、興行収入の下方修正を余儀なくせざるを得ない状況のようです」(CD&DVD専門誌記者)
同作の監督は三池崇史氏。櫻井とは2009年に「ヤッターマン」とのコンビで想定外の大ヒットを飛ばしたが、その後は「テラフォーマーズ」「ジョジョの奇妙な冒険」などの話題作ではことごとく大コケ。映画ファンからは「三池だから観ない」など、駄作メーカーの汚名すら着せられている。
「監督の名前でラプラスを公開前から見切っている映画ファンも大勢いました。それでも、日本の多くの客層はアニメ以外を監督で観ることは、ほとんどありませんから、原作のミーハー人気、出演者の知名度で公開初日の5月4日は名探偵コナンに次いで2位。しかし、公開されると映画レビューサイトに『ひどすぎる出来』『クソつまらない』『東野圭吾の良さがゼロ』『これでお金を取るのはなしだと思う』『どうしてこうなった?』『迷ってる人は行かないほうがいい』など、酷評ばかりが並んでしまった。一部、関係者と思しき“上げレビュー”も見ますが、これではよい口コミは広がりません。案の定、初日以外は下降気味で、原作人気で連休後も客入りを期待していた関係者はガッカリのようです。公開前はヤッターマン(31億円)を超える興収が目標とも聞きましたが、大幅に下方修正する必要がありそうです。何といっても、ジャニーズ映画のテイではないのに、公開3日目で“ジャニ買い”現象が起きてしまうほどですから。もう失笑ものですよ」(前出・CD&DVD専門誌記者)
ここで言う“ジャニ買い”とは、ランキングに反映される週末、“熱烈ジャニーズファン”が、シネコンで一般客が真っ先に選ばないような最前列や壁際の隅の客席を軒並み予約して埋める作戦行動なんだとか。
「嵐の主演映画では特に顕著ですが、ぜひ今度、TOHOシネマズなどの早朝回や夜遅い回などの予約を見てください。誰が観に行くの?という席が何十席も事前予約されていますから。この現象が起きる理由としては、事務所関係者の仕業という説と、熱烈ファンの自主的行動という2説ありますが、真相はわかりません。ですが、土日の動員ランキングに少なからず“効果”を出していることは確かです。特に新作映画が接戦となっている時は、ランクを1つぐらい上げたことはあると思いますね。今回はあまり意味がなかったようですが(笑)」(前出・CD&DVD専門誌記者)
東野氏自身はこんな赤っ恥話は知る由もない?
(塚田ちひろ)