ある日、妻に自宅近くのスーパーマーケットでのお使いを頼まれた「アサヒ芸能」オヤジ記者。その様子が5月31日号に掲載されているのだが、何とも恐ろしい現実のオンパレードなのだった。
まずレタスと白菜をカゴに入れ、鮮魚売り場の特売サンマを目指す。氷水に浸して1匹まるごと置いてある、よく見かけるアレだ。
と、ここで衝撃のツッコミを入れるのが、食品安全教育研究所の河岸宏和代表だった。すなわち、魚介類によくみられるヒスタミン生成菌がこれに付着し、食べることによって、アレルギー性食中毒の原因になることがあるというのだ。
「ヒスタミン生成菌で汚染された魚は、たとえ焼いたり煮たとしても、じんましんが出る危険性が高くなる。ヒスタミン生成菌は温室で増殖するため、菌の増殖を防ぐよう氷水に浸けて販売しているようですが、魚全体が氷水に浸かっていなければ菌の増殖は防げない。そうでなければ、危険極まりない状態だといえます」
と同時に、刺身などの加工品についても、こんな現実を明かすのだった。
「食品表示法では加工日(製造日)を『最終加工した日』と定義しています。刺身は魚を切った日だけでなく、ラップした日でもラベルを貼った日でも何でもいい。消費・賞味期限についても、一度決めた期限を変更してはいけないという法律が存在しないため、不正を行おうとすればいくらでもできます」
精肉でも同様のことが行われており、「古い肉」が横行。卵についても、産卵日表示のないものは古い卵が使われているケースがあるという。なぜなら、パック詰めした日を製造日とすることができるから。しかも多くのスーパーで、このパック詰め日から起算した消費期限を設定、販売しているという。
精肉・食肉加工食品売り場でロースハムを手にすれば、「原材料名」として豚ロース肉、還元水あめ、大豆たん白、食塩、卵たん白などと書いてある。大豆、卵白…これは全てアレルゲンであり、アレルギーを持っている人が口にした場合、命に関わる危険性があるという。さらに、添加物のリン酸塩にいたっては、
「過剰摂取すると、子供から大人まで骨がもろくなり、特に高齢者の場合、骨粗しょう症の原因になるため、注意が必要です。リン酸塩の過剰摂取はマグネシウムの吸収を抑制もするため、神経過敏や抑うつ、集中力低下を招く。さらに恐ろしいのは、心筋梗塞を引き起こし、死を招くケースもあることです」(食品評論家・小薮浩二郎氏)
そして記者は醤油売り場で、本醸造の醤油を探す。これにも小薮氏が驚きの解説を加えるのだった。
「醤油の場合、添加物を使用しても本醸造を名乗って構わないという決まりになっています。そのため、原材料として天然ものではないビタミンB1ラウリル硫酸塩という保存料が使用されています。他にもDLリンゴ酸やDL酒石酸など、DLと書いてある場合は天然型でないものが約50%含まれています」
何と、ビタミンが保存料だったとは衝撃だ。この他、スーパーマーケットの「健康を脅かす」様々な食品についての衝撃事実が、5月22日発売のアサヒ芸能5月31日号で次々と判明していく──。