テリー ご主人は、出会った時からそういう感じの人だったの?
雛形 知り合った頃は、さすがにそこまでのことはなかったですけど。
テリー じゃあ、つきあうきっかけは?
雛形 ドラマで共演したのが最初です。撮影が終わったあと、共演した人たちと一緒に主人の舞台を観に行きまして、そのあとみんなで御飯を食べたんですよ。その時、初めて彼とゆっくり話したら、家が近所だということがわかって「また御飯を食べましょう」みたいな感じになりまして。
テリー その時は、まだ男性として意識していない?
雛形 はい、初めは“男の人”という感じじゃなかったですね。だから、御飯も行きやすかったんです。
テリー そうか。最初は我慢して、あんまりガツガツしていなかったんだ。
雛形 我慢してたかどうかはわかりませんけど、そういう感じで自然と近しい存在になって、娘ともすぐ仲よくなってくれて。
テリー じゃあ娘さんと一緒にデートしたりもした?
雛形 はい、3人でお家の御飯を食べたりしました。だから「私たち、いつからつきあい始めたんだろう」と悩むくらいに、友達の期間は長かったです。
テリー 友人から、どうして恋人同士に変わっていったの?
雛形 どうしてだろう‥‥何を言っても、こちらが予想だにしない回答が返ってくることが多くて、とにかく私たちに「おもしろいな」って思わせてくれるんですよね。異性としても、もちろんステキだと思うんですけど、普通に人間としてつきあっていて、ずっと飽きないで一緒にいさせてくれる。そこがよかったのかなと思います。
テリー なるほどね。で、5年前に結婚したと。
雛形 はい、娘が中学生になる時期で、そこで1回環境が変わるから、「じゃあ、そのタイミングで入籍しよう」ということになりました。
テリー いつも一緒にいると、ケンカなんかもしちゃったりする?
雛形 今のところ、大きなケンカはないですね。それはたぶん、主人のキャラクターに救われているところが大きいと思います。本当に毎日が楽しくて。
テリー きっと、娘さんも同じ気持ちなんだろうね。
雛形 そうですね。どちらかといえば、娘のほうがお姉さんみたいな感じで、2人で仲よくやってくれています。
テリー ハハハ、そういうバランスのほうがうまくいくんだよね。娘さんは今、おいくつ?
雛形 18歳で、ちょうど大学受験に向けて頑張っている最中なんですが、主人は「そんなに勉強ばかりしていたら、かえってバカになっちゃうよ?」って言ってくれるんですよ。そういう気遣いで、いつも私たちをリラックスさせてくれるんです。結婚した際にも、私が名字を変えると面倒なことが多かったので、主人のほうが変えてくれたんですよ。
テリー え、じゃあ本名は「雛形浩成」なんだ。
雛形 そうなんですよ。「別にいいよ」と言ってくれて。
テリー それって、自分に自信があるからなんだよ。見栄とかプライドとか、全然気にしない強さがある。やっぱり、ご主人は、とびきりの人だと思いますよ。